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2019-10

闇社会の実態を赤裸々と・・・

この本は ベストセラーということで、図書館でも順番待ち状態だったのですが、
やっと読むことができました。

反転―闇社会の守護神と呼ばれて

小さめの字で400頁以上もあるボリュームですが、中身は今まで私が知らなかったこと
だらけで、とても面白かったです。

著者は 元特捜検事、その後弁護士になり、現在石橋産業事件での詐欺容疑で収監中の
元弁護士、田中森一氏です。

田中森一氏は長崎県の平戸市の貧しい猟師の家に生まれ、苦学して定時制高校から
一浪後、岡山大学へと進み、大学在学中に司法試験に合格し、検事となります。

検事時代は数々の汚職事件で名を挙げ、全検事の憧れである特捜部に配属。
そこで検事が事件のストーリーを作り上げる過程も興味深く書かれています。

検察はしょせん、「行政」の一組織であって、独立した機関ではないと。
これ以上追求すると、不利益になると検察トップが判断すると、現場の検事に圧力を
かけて事件の方向性を事実と違う方向に捻じ曲げたり、核心には触らず「腰砕け」で
終わってしまうことが多いようです。
始めは「天職」だと思っていた検察官の仕事が このように現場で調書も取ったこと
のない、検察上層部の圧力によって捻じ曲げられることに耐えられなくなった著者は
特捜部検事を辞め、弁護士になります。

弁護士になった途端、事務所開きのパーティーの段階から 数百万~1千万円の
ご祝儀を 何人もの地元の企業、有力者から貰うなど、検事時代にはなかった高額報酬や
「バブル紳士」達の大判振る舞いに初めはびっくりするわけですが、だんだん著者本人も 
湯水のごとく大金を貰ったり使ったりするのが 当たり前の生活を送ることに・・・。

ヤクザや地上げ屋、株の仕手筋など、「闇社会」の人間の弁護人となったり、深く付き
合うようになりますが、彼ら裏社会の人間のことを この本ではすごく魅力的な人物の
ように描いているところだけは どうも いただけません。

ヤクザは「同和」が6割、「在日」が3割と言われますが 差別されたり貧しかったり
する家柄の出身という状況が きっと平戸での幼少時代の著者の家庭環境と重なって、
闇社会の人間に特別なシンパシーを感じていたのかもしれません。

しかし、血だらけの豚や牛の頭が自宅の庭に投げ込まれるなどの悪質な嫌がらせを恐れて、
税務署も「同和」がバックにある企業や個人については 事実上ノーチェックで
出された申告書を通してしまうほど、彼らに恐怖感を感じているというのは あまりにも
不公平だし、酷すぎませんか?

この本を読むと よく分かりますが 闇社会の人間は 政治家や官僚、銀行、商社や
大手建設会社トップなどと、実に密接に関っていること!

大手建設会社もマンションを建てる前には 地元住民の反対運動や日照権の問題の
処理などを目的に、地元で権力のある暴力団にあらかじめ許可を取っておくとか、
そういったことも当たり前にされていたとは・・・本当に驚きました。

闇社会の人間が 政治家と親しくしていたり、政治家の「タニマチ」のような存在に
なっていることは想像していた通りでしたが、政治家や芸能人の実名が この本に
たくさん出てきますので、「ここまで書いて大丈夫?」と思ったくらいです。

闇のヤクザ社会と表の一般社会、利権、政治、行政機関が 複雑につながっている
この日本、本当に病んでいますね。。。それがよく分かって、衝撃を受ける本です。
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