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2012-03

なぜ全成分表示偽装をするメーカーがいるのか。

以前のブログ記事で、化粧品の全成分表示のルールに抜け穴があり、その抜け穴を
利用して 配合した全成分を表示していない化粧品メーカーが存在することを
書きました。

化粧品全成分表示の規則にある「抜け穴」

そして、一般消費者の方でも出来る、全成分表示から怪しい「無添加化粧品」を
見分ける方法についても触れました。

全成分表示で怪しい「無添加化粧品」を見分ける方法


その後、お客様からご質問があり、なぜ そのようなことが出来てしまうのか?
化粧品の許可を取る際に役所はちゃんとチェックしているのですよね? と
いったことを聞かれました。

化粧品の場合、販売後に薬事法等の責任がかかってくるのが 「製造販売業者」なの
ですが、製造販売業者になること自体、自宅の1室などで4か月くらいの期間で
取れてしまうほど とても簡単ですし、化粧品製造販売業者になった後の、
個別の化粧品に対する「許可」というのは全くなく、役所に対して やっていることは
化粧品の「販売名を届ける」 ということ、だけなのです。

ですから、都道府県の薬務課など、役所の人が 個別の化粧品にどんな成分が入って
いるか ということを書類上でも チェックすることは 何か問題が起こらない限り、
まずありません。

販売名を届けるという作業だけで 毎日たくさんの化粧品が全国で生み出されて
いるのです。

化粧品の全成分表示が実施される以前は 「化粧品種別許可基準」というのがあって、
原料の規格が細かく定められており、販売名とともに配合した成分名を届ける必要が
ありました。

また、その当時は 化粧品の全成分表示前なので、「表示指定成分」だけを表示していた
頃でしたが、エキスの中にパラベンが入っているときは パラベンという
表示も必要だったのです。(「キャリーオーバーは表示しなくてよい」という
抜け穴は無かった)


私が思うに、指定成分のみの表示から全成分表示に移行し、販売名だけを届ければよい、と
いう現在の制度は 企業が悪いことをしない という「性善説」に立った規制緩和である、と
いうことです。

私自身も 最近までは このような全成分表示のごまかしをしているメーカーが
存在するなど、思いもしませんでした。

しかし、実際は 食品で産地偽装や、健康食品の表示の偽装があるのと同じように、
化粧品でも「全成分偽装」が存在したのです。

一見、薬事法 という厳しい(?)法律で縛られてコンプライアンスを守っているかの
ように見える化粧品業界が このような実態にあったとは・・・。

私が発見した限りでは 現在4社ほどの製造販売業者が 明らかな表示偽装の疑いが
あります。
ちなみに、その4社、また4社から化粧品の提供を受けた発売元のメーカーはどれも、
化学合成成分を一切使用していないかのような広告をしています。

実態を知ってしまうと つくづく呆れ返りますが、
誠実な表示、誠実な情報提供を行う という、一見 当たり前の姿勢を貫くこと
こそが 他社との差別化 にもつながるのだという意外なことが分かりました。


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震災ガレキを受け入れない理由

先日のブログでご紹介した、徳島県が震災ガレキを受け入れない理由が
実に説得力があって素晴らしかったのですが、札幌市、福岡市も同様に 説得力の
ある説明をしてくれました。


以下は 札幌市長 上田文雄氏の声明文
「東日本大震災により発生したがれきの受入れについて」です。

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東日本大震災により発生したがれきの受入れについて

東日本大震災から一年が過ぎました。地震と津波による死者・行方不明者が
18,997人という未曽有の大災害は、福島第一原子力発電所の大事故とともに、
今なお人々の心と生活に大きな影を落としています。改めて被災者の皆さま方に
心からお見舞い申し上げ、亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。

震災から一年後となる、今年の3月11日前後、テレビの画面に繰り返し映し出された
のは、膨大ながれきの山と、その前に呆然と立ちすくむ被災者の姿でした。
これを視聴した多くの人々の心には、「何とか自分達の町でもこのがれき処理を
引き受けて早期処理に協力できないか」という、同胞としての優しい思いと共感が
生まれたものと思います。

政府は、岩手県・宮城県の震災がれき約2,045万トンのうち、20%に相当する
約401万トンを被災地以外の広域で処理するという方針を出し、今、その受入れの
是非に関する各自治体の判断が、連日のように新聞紙上等をにぎわせています。

私は、これまで、「放射性物質が付着しないがれきについては、当然のことながら
受け入れに協力をする。しかし、放射性物質で汚染され安全性を確認できないがれきに
ついては、受入れはできない。」と、市長としての考えを述べさせていただきました。
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『放射性廃棄物は、基本的には拡散させない』ことが原則というべきで、不幸にして
汚染された場合には、なるべくその近くに抑え込み、国の責任において、市民の
生活環境に放射性物質が漏れ出ないよう、集中的かつ長期間の管理を継続することが
必要であると私は考えています。非常時であっても、国民の健康と生活環境そして
日本の未来を守り、国内外からの信頼を得るためには、その基本を守ることが
重要だと思います。
国は、震災がれきの80%を被災地内で処理し、残りの20%のがれきを広域で
処理することとし、今後2年間での処理完了を目指しています。
これに対し、「現地に仮設処理施設を設置し精力的に焼却処理することで、
全量がれき処理が可能であり、また輸送コストもかからず、被災地における雇用確保の
ためにも良い」という意見も、被災県から述べられ始めています。

また放射性物質についてですが、震災以前は「放射性セシウム濃度が、廃棄物1kgあたり
100ベクレル以下であれば放射性物質として扱わなくてもよいレベル」だとされて
きました。
しかし現在では、「焼却後8,000ベクレル/kg以下であれば埋立て可能な基準」だと
されています。
「この数値は果たして、安全性の確証が得られるのか」というのが、多くの市民が
抱く素朴な疑問です。全国、幾つかの自治体で、独自基準を設けて引き受ける事例が
報道され始めていますが、その独自基準についても本当に安全なのか、科学的根拠を
示すことはできてはいないようです。

低レベルの放射線被ばくによる健康被害は、人体の外部から放射線を浴びる場合だけでは
なく、長期間にわたり放射性物質を管理する経過の中で、人体の内部に取り入れられる
可能性のある内部被ばくをも想定しなければならないといわれています。
チェルノブイリで放射線障害を受けた子ども達の治療活動にあたった日本人医師(長野県
松本市長など)をはじめ、多くの学者がこの内部被ばくの深刻さを語っています。
放射性物質は核種によっても違いますが、概ね人間の寿命より、はるかに長い時間
放射能を持ち続けるという性質があります。そして誰にも「確定的に絶対安全だとは
言えない」というのが現状だと思います。


札幌市の各清掃工場では、一般ごみ焼却後の灰からの放射性物質の濃度は、不検出
あるいは1キログラム当たり13~18ベクレルという極めて低い数値しか出ておりません。
私たちの住む北海道は日本有数の食糧庫であり、これから先も日本中に安全でおいしい
食糧を供給し続けていかなくてはなりません。そしてそれが私たち道民にできる最大の
貢献であり支援でもあると考えます。

私も昨年4月、被災地を視察してきました。目の前には灰色の荒涼たる街並みがどこまでも
続き、その爪痕は、あまりにも悲しく、そしてあまりにも辛い光景で、今も私のまぶたに
焼き付いています。
また私は、若い時に福島に1年半ほど生活していたことがあり、友人も沢山います。
福島は、桃やリンゴなどの優れた農作物で知られており、それらを丹精こめて生産されて
いる人々が、愛着のある家や畑から離れなければならない、その不条理と無念さに、
私は今も胸を締めつけられるような思いでいます。

札幌市はこれまで、心やさしい市民の皆様方とともに、さまざまな支援を行ってまいり
ました。

今なお札幌では、1,400人を超える被災者を受け入れており、あるいは一定期間
子どもたちを招いて放射線から守る活動などにも積極的に取り組んできたところです。
そのほか、山元町への長期派遣をはじめとした、延べ1,077人に及ぶ被災地への
職員派遣、等々。今までも、そしてこれからも、札幌にできる最大限の支援を継続して
いく決意に変わりはありません。

またこのところ、震災がれきの受け入れについて、電話やファクス、電子メールなどで
札幌市民はもとより、道内外の多くの方々から、賛同・批判それぞれの声をお寄せ
いただき、厳しい批判も多数拝見しています。ご意見をお寄せいただいた方々に感謝を
申し上げます。これらのご意見を踏まえ、何度も自問自答を繰り返しながら、
私は、「市長として判断する際に、最も大事にすべきこと、それは市民の健康と安全な
生活の場を保全することだ」という、いわば「原点」にたどり着きました。

私自身が不安を払拭できないでいるこの問題について、市民に受入れをお願いすることは
できません。
市民にとって「絶対に安全」であることが担保されるまで、引き続き慎重に検討して
いきたいと思っています。

2012年3月23日
札幌市長 上田文雄

東日本大震災により発生したがれきの受入れについて
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下記の福岡市の高島市長のコメントもお聞きください。

「震災ガレキを受け入れるのが "絆" 」というマスコミや政府のキャンペーン、
また、ばら撒き政策によって、続々と色々な市町村が 震災ガレキ受け入れに向けて
動く中、この札幌市長、福岡市長の声明には 拍手を送りたいです。



詐欺としか思えないAIJ問題

3/27の国会でAIJ社長の浅川和彦氏が証言を行ったところがテレビ等で流れていますが、
なんと ふてぶてしい人でしょう。

「取り戻す自信はあった」なんて、まるでギャンブラーの人が言うセリフかと。(笑)

“損失取り戻す自信あった”


この浅川社長と「体調不良」ということで今回欠席した高橋成子取締役のふたりは
計約45億円の報酬をもらっていたのですよ。

<AIJ>社長ら2人、報酬45億円

1000億円を超える巨額の損失を出したのに、個人資産を使って 少しでも弁済しようと
いう気は さらさら無いようですね。

AIJに企業年金の運用を任せていた中小企業を中心とした多くの会社、その従業員が
被害者であることは間違いありませんが、この問題、それ以外の全ての厚生年金
加入者にまで波及するかもしれません。

現在政府は、厚生年金全体で、この損失部分を補填する方針だ という話もあります。
(下記リンク先参照)

AIJ問題は厚生年金全体に影響する?

もし それが本当だとしたら、とんでもないことですね。

厚年基金運用担当90%近く未経験

2号機、60センチしか水がなかった!

この原発事故に関して、東電や保安院の予想って、ことごとく外れていますね。

格納容器が破損している2号機ですが、4.5メートル水がある と予想していたら
内視鏡で確認したら「60センチ」しか水が無かったって・・・。

福島第1原発事故 2号機に注水の冷却水、格納容器の底部から約60cmしかたまらず

しかも、その60センチの水で 「燃料は冷却できている」と会見で語る東電の松本氏。

本当は メルトスルー、メルトアウトして格納容器内に残っている燃料はわずかしか
ないから、格納容器内に留まっている燃料だけが冷却できている ということなので
しょう。

燃料の大半はコンクリートやその下の地下にもぐってしまったのでは・・・。

フクイチのライブカメラからは 夜になると モクモクと白い水蒸気が下のほうから
上がっているのが今でも見えることがあるらしいですし。

また、1時間に8.8トンもの大量の水を注いでいて、60センチの水位 ということは
注いだ水の大半は 「高濃度汚染水」となって建屋に漏れ、地震で入った建屋の亀裂から
地下水や海にジャージャー漏らしているということなのでは?

それを考えると恐ろしくなるんですけど・・・。

太平洋側の魚介類、海藻、 果たして食べてよいものなのでしょうか。

不謹慎ですが、ちょっと笑っちゃうようなニュースが・・・。↓

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かまぼこを作る時のように魚の肉を細かく砕いて水洗いを繰り返すことで、内部に
含まれる放射性セシウムを最大95%除去できることが、東京大大学院の渡部終五教授
らの実験で分かった。
28日に東京都内で開かれる日本水産学会で発表する。
 
渡部教授らは、かまぼこの材料となるニベとマダラで実験した。
いずれも昨年8~9月に福島県沿岸付近でとれたが、ニベは放射性セシウム134と
137を1キロ当たり計334.0ベクレル含んでいた。

ニベをミキサーで粉々にし、3回水に浸して洗った結果、セシウムは当初の約5%に
当たる同18.1ベクレルに減少。
ミキサーを使わない場合でも、約5分の1の同64.9ベクレルに低下した。
マダラも1回水洗いすると、セシウムは約3分の1になり、水洗いを重ねるごとに
減少する傾向が確認できた。
(2012/03/27-06:10)

魚肉のセシウム大幅除去=細かく砕き、水洗い-東大

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なんだか ツッコミどころ満載の記事なんですけど・・・。

セシウムを水洗いした排水は 結局海へと流れて 底のほうにたまるだけでしょう。
底にいるゴカイなどがその汚染された泥を食べ、それを食べる底魚や貝類などの
汚染となって、結局 「汚染の連鎖」が何十年も続くだけですよね。

それに、そんなミンチにして、何回も水洗いした魚肉なんて、誰が食べたいのか。
もはや「魚」とは言い難い状態で、栄養分だって大半流れますよね。(笑)

東大のセンセイだそうですが、こんな くだらない実験 やってる場合でしょうか?

東日本大震災:早期の漁再開期待 来月も自粛で県漁連 /福島

柔道の必修化は大丈夫?(2)

以前のブログ記事で、中学校での柔道必修化についての懸念を書きました。

その後、私が住む福岡県での柔道必修化に向けての対応状況を地元のニュースで
報じていましたので、ご紹介したいと思います。

福岡県も 約7割の中学校が剣道ではなく、柔道を選択。

理由は単純で「道具が要らないから」だそうです。

特に怪我をしやすいのは 体力差のある子供を組ませるような場合。

現在 体育教師に研修活動をやっているが、体育教師の5人にひとりは 
柔道を全くやったことがないとのこと。

文部科学省は 柔道経験者を指導員として配置するまでは 授業を行わないよう、
通達を出しているそうなのですが、ちなみに、日本を凌ぐ「柔道大国」となった
フランスでは 柔道指導者になるには、医学知識や経験を持った国家資格が
必要だそうですよ。

4月から中学必修「柔道」死亡事故多発は大丈夫なのか

武道の授業が始まる4月が目の前になりましたが、今の不十分な体制で 中学生に柔道を
やらせて、本当に大丈夫なのでしょうか。
不安が残ります。

中学校武道・ダンスの必修化(文部科学省)

必見! DAYS JAPAN 講演会

フォトジャーナリスト、広河隆一さんが主宰されているDAYS JAPAN が
「3.11から1年」と題して、講演会を行い、その動画がYouTubeにありました。

私も見ましたが、必見の内容です。

上杉隆さん、広瀬隆さん、広河隆一さんのお話、是非お聞きください。






農水省、岩手県~静岡県までの農地汚染マップを発表

農林水産省が23日、岩手から静岡まで15都県の農地に含まれる放射性セシウムの
濃度分布図を公表しました。

昨年春のコメ作付けの目安とした
「土壌1キログラム当たり5千ベクレル」を超える農地は福島だけに集中し、
面積は牧草地を含め約8900ヘクタールになるとの推定値を示しました。

東京ドーム約1900個分に相当するそうです。

下記は発表された農地汚染マップです。

農地汚染マップpng

これを見ると、福島県だけでなく、栃木県北部の農地も かなり深刻な汚染状況の
ように思えるのですが・・・。

下記のページで詳しく各県ごとの農地の汚染マップも掲載されていますので、
気になる方は ご覧になられてください。

「農地土壌の放射性物質濃度分布図」の作成について

必見!バンダジェフスキー博士の記者会見

ご存知の方も多いと思いますが、チェルノブイリ原発事故の後、ベラルーシで
住民の健康被害を調査してきた元ゴメリ医科大学長の
ユーリー・バンダジェフスキー氏が先日来日されてあちこちで講演されたり、
記者会見をされました。

バンダジェフスキー博士は 食べ物等に含まれる放射性セシウムが心臓の筋肉に
与える影響について、注目すべき警告をされています。

子どもは10―30Bq/kgで60%に心電図異常が起き、
70―100Bq/kgで、突然死のリスクグループに というショッキングなものです。

「食品中の放射性物質は危険」――バンダジェフスキー氏が指摘

セシウムの心臓へのリスクを警告: 3月19日 バンダジェフスキー博士院内記者会見の一部

バンダジェフスキー博士の来日講演と対話から、僕が大切と思ったこと。


バンダジェフスキー博士の記者会見、まだご覧になられていない方は
是非ご覧ください。



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当社ホームページにコラム記事をアップしました。

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是非 ご覧ください。

コラム 第12回 :これが基本中の基本。肌荒れしてしまったときのスキンケア


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「全成分表示」で怪しい「無添加化粧品」を見分ける方法

以前のブログ記事で、全成分表示に「抜け穴」的ルールが存在すること、
その「抜け穴」を利用して、 
配合した全成分を全て表示していない「無添加化粧品」メーカーが 
残念ながら存在することを書きました。


今回は 具体的に 「無添加」を謳う化粧品が どんな全成分表示ならば 怪しいのか、
書いてみたいと思います。

まず、「抜け穴」ルールのためによく利用されるのが コラーゲンや植物エキスなど、
動植物からの抽出物です。

まず特に要注意は「コラーゲン」で、化粧品には コラーゲンをアルカリや酵素などで
分解した「加水分解コラーゲン」が最もよく使用されているのですが、
これはほとんどのものに原料の段階からパラベンやフェノキシエタノールが入っています。
(魚由来の「マリンコラーゲン」も同様)

ですから、コラーゲンが全成分に入っている段階で、キャリーオーバーのパラベン、
フェノキシエタノールの混在を疑ったほうがよいです。

「エラスチン」の場合は 全成分表示の中に、BG という表示がなければ、
キャリーオーバーの防腐剤の混入,もしくは 本来表示しなければばらない溶媒のBGを
表示していない疑いが強いです。

エラスチンには 水溶媒、BG溶媒のものが原料として存在していて、水溶媒のものには
パラベン、もしくはフェノキシエタノールが入っているからです。
(マリンエラスチンも同様)

ヒアルロン酸Naになると、話は変わってきます。
水にあらかじめ溶かしたゼリー状の原料もあれば、粉末もあるからです。

水に溶かしたものであれば、防腐剤を入れないと、すぐに腐敗してしまいます。
ですから、ゼリー状のものには パラベンやフェノキシエタノールが入っているものが
多いのですが、原料に使用しているのが 粉末であってもゼリー状であっても
同じ、ヒアルロン酸Na という表示名称なので、どちらを使用しているか、
全成分を見るだけでは区別がつきません。

コラーゲンやエラスチンといった動物抽出物の次に、要注意してみるべき点は 
植物エキスです。

どの化粧品の全成分を見ても 多くの植物エキスの名前が書かれているものが
多いですね。 

植物エキスの溶媒は 美容オイルに使われているもの以外は(水系の製品に使われて
いるもの)は 概ね、下記の3種類が存在します。

①エタノール+水で抽出したもの
→キャリーオーバー防腐剤は通常含まれない。(腐敗しにくい為)
ただし溶媒のエタノール、水は表示しなければならない

②BG+水で抽出したもの
→キャリーオーバー防腐剤は通常含まれない。(腐敗しにくい為)
ただし溶媒のBG、水は表示しなければならない

③水だけで抽出したもの
→キャリーオーバーとしてパラベンが含まれる。(腐敗しやすい為)
動植物エキスの種類によってはパラベンの代わりにフェノキシエタノールが含まれる


当社の無添加化粧品Global Beautyは キャリーオーバーで防腐剤が化粧品に
混入するのを避ける為、①または②のエキスしか使用していません。

しかし、皆さんが お手元にお持ちの化粧品、よろしければ全成分をチェックしてみて
ください。

全成分の中に「エタノール」または「BG」という表示がないのに、植物エキスの名前
だけは書いてある化粧品はございませんか?(下記のように)

水、・・・、○○エキス、△△エキス、・・・ 

要チェックのポイントとして、油分の名前などはどうでもいいです。
「溶媒」と「動植物抽出物」に着目して表示を確認するのです。

「エタノール」または「BG」という表示がないのに(溶媒が「水」という表示のみで)
植物エキスだけは1種類以上表示されているような場合、
防腐剤キャリーオーバーが隠れているか、もしくは 本来表示すべき溶媒を表示していないかの
いずれか、あるいは動植物抽出物が複数だと両方の場合があります。

なお、この例に必ずしも当てはまらないのは 海外で製造している海外ブランドの
無添加化粧品やナチュラルコスメの場合です。(原料も海外メーカーのものを
使用しているので)

また、国内ブランドであっても 配合している植物エキスを 全て自社でオリジナルで
抽出している場合は 当てはまらない場合があります。

そのようなメーカーは ホームページなどに 植物エキスを自社で抽出していることを
すでにアピールしているでしょう。
(植物エキスの自社抽出というのは かなりの宣伝になりますので。)
ですから、もしも、私のこの記事を読んで お客様が怪しいと疑い、メーカーに
問い合わせてみた結果、初めて「自社抽出しています。」という回答が返ってくる
ような場合は どう考えても変でしょう。(笑)

また、「自社抽出」を本当にやろうと思えば、コストもかかりますし、水溶媒の場合は 
冷蔵庫で管理して早く使い切るということになります。

中小零細企業が多い日本の化粧品業界、どれだけのメーカーがそんな手間ひまかけたことを
原料入手の段階から行っているでしょうか・・・。


というわけで、全成分表示から 配合した全成分を全て表示していない不誠実なメーカーを
見分ける方法、この方法でも 完璧ではありませんが、
特に「溶媒」と「動植物抽出物」に着目することで、
いくつかのメーカーは すでに全成分表示に「ボロ」が出ておりますので、是非覚えて
おいてくださいね。


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自ら作ったルールを破るプロ野球界

朝日新聞が報道した読売巨人軍の契約金問題、何をいまさら・・・と言っている
人もいますが、プロ野球ファンの多くは やっぱり! という感じだったのでは
ないでしょうか。

内部資料が流出した!とか、朝日にリークしたのは解雇した清武英利元球団代表に
よるものとしか考えられない と巨人サイドは言っているようですが、
1億5千万円となっている契約金の申し合わせ額を はるかに上回る契約金を
少なくとも6選手に、支払っていたこと自体は 否定していないところをみると、
事実のようですね。(笑)


「最高標準額」の1億5千万という言葉も変な日本語だと思いましたが(「最高」と
「標準」では全く意味が違うと思うので)、他球団の見解も巨人を擁護するような
コメントばかりですね。

これでは 巨人以外の他球団も 同じように、申し合わせを超えた
高額契約金で選手を獲得するようなことを やっていたということでしょう。

契約金の額で一番大きいのが 阿部選手の10億円となっていますが、
本当はもっと貰っている選手が何名かいるのでは?

高橋由伸選手は 本人の希望だったヤクルトへの入団がほぼ決まりかけていたときに、
お父さんの借金数十億円を巨人が肩代わりして払うということで、巨人への入団が
決まったということが 以前から噂されていました。(週刊文春でも報道された)

7億円も払ったという野間口選手との契約書の内容も「ルール破り」を知った上での
契約書提示、「分割受け取り」の勧めという形になっていますね。↓

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「球界の決まりはご承知のとおり、契約金はとし最高1億円、出来高払いは成績によって
最高5千万円まで認められています」としながらも、「契約金 7億円」と明記。

一括払いと5~7年程度の分割払いの選択肢を示したうえで、
一括払いについて
「あなたが翌年の高額所得者番付に登場することは確実で、その際、球界のルールを
越えて契約金を受け取ったことが判明してしまい、あなたにとっても、
球団にとってもまずいことになります」と述べている。

一括だと「まずいことに」 巨人、分割受け取り勧める
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公には 2007年以降は「裏金」契約金はないことになっていますが、
それ以降に巨人に入団した選手はどうなっているのか、知りたいところです。

最近の選手では 長野選手や浪人中の菅野選手など、他球団の指名を断って巨人入りを
熱望という選手には 何か裏金が動いている可能性もあるのでは。

面白いのは 巨人をはじめ高額な契約金で有望な選手を集めた球団が 必ずしも
ペナントレースで優勝できていないことですね。(笑)

私個人的には プロのスポーツ選手が いくら貰おうと、本人の小さいころからの
努力と才能の結果ですから、良いと思います。

しかし、プロ入りする前の プロで通用するかどうか未知数の選手に
破格な契約金や1回200万円等の「お小遣い」を与えるって、どうなんでしょう・・・。

実際、報道されているような高額な契約金に見合った活躍をしているのかどうか、
疑問の選手もいますし、それだけの高額な契約金をもらうことによって、
プロ入り後に活躍しようがしまいが、一生安泰なわけですから、甘えが出てしまう
のでは?と思いました。

下記は この問題に関する野球評論家江本孟紀氏、スポーツライター玉木正之氏の
コメント。

両氏のコメントには私も同意です。

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◇巨人の契約金「最高標準額」超え契約報道問題

 ▼野球評論家江本孟紀氏 
12球団が新人選手の契約金の最高標準額を申し合わせた当時から、今回の問題は
指摘されていた。
巨人だけでなく他球団でもやっていたこと。何を今更とも思うが、やはり巨額だ。
働く前に金を出すという発想ではなく、頑張って活躍した人に5億円、10億円と
あげるようなシステムが当然。球界全体で考えなければならない問題だ。

 ▼スポーツライター玉木正之氏 
自分たちで決めたルールを自ら破るというプロ野球界のあしき伝統が再び発覚した
ことに「またか」という感じを受け、あきれ返る。
優秀な選手なら入団後に年俸を上げればいいだけだが、たとえ活躍しなかったとしても
他球団に入るのを阻止するだけで意味があったのだろう。
「巨人は自分のことだけしか考えていない」と考え、善良なファンの野球離れが
起こりかねない。

江本孟紀氏「何を今更とも思うが巨額」玉木正之氏「あしき伝統が再び発覚」
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ぜひ見てほしいBBCの番組

先日、イギリスのBBCが 福島第一原発事故について、作業員や消防、自衛隊の方など
多くの方にインタビューを取って製作、放送した番組が とてもよくできています。

作業員の方には 東電から一切しゃべらないよう箝口令が出ていると聞きますが、
時々ポロリポロリと重要証言が出てきますね。

まだご覧になられていない方は 是非!ご覧ください。

下記のリンク先で、日本語字幕付きのものが見れます。

【必見!拡散希望!】英BBCドキュメンタリー「メルトダウンの内側」日本語字幕版作成しました

原発再稼働への地元合意、「半径10キロ」でOKと政府

政府は16日、定期検査で運転停止中の原子力発電所の再稼働の手続きで、
事前に説明して合意を得る地方自治体の範囲を、
原則として原発から「半径10キロメートル」圏内
とする方針を固めたそうです。

ふざけるな!という感じですね。

原発再稼働、事前説明は10キロ圏自治体に限定 政府方針 30キロ圏自治体は反発

今回の福島第一原発事故で分かったように、ひとたびメルトダウンのような大事故が
起きれば、半径30キロどころか、半径250キロくらいまで、ホットスポットが
出来てしまっているわけですよね。

原発事故直後の首相官邸は、事故が深刻化した場合、首都圏までが避難対象となる
最悪のシナリオも想定していたし、当時の菅首相のもとで、枝野官房長官(当時)や
福山官房副長官(当時)が天皇陛下に関西方面へ避難していただくことを非公式に検討し、
その是非について、関係者と協議していた・・・ということまで報道されています。

半径10キロの自治体など、もともと 原発立地でお金をばら撒いてきて、
地元経済の為に 原発再稼働してほしい というところばかりなのではないでしょうか。

福井県の大飯原発で事故が起こった場合、大阪も広範囲に汚染される とのシミュレーションを
滋賀県も発表していますよ。

大飯原発で事故なら大阪も広範囲被曝 滋賀県が拡散予測


レベル7の福島第一原発事故やチェルノブイリクラスの事故でなくても、
東海村JCO臨界事故程度(レベル4)のものであっても、
青森県の大間原発で事故が起きれば、 対岸の函館市は確実に汚染されるでしょうし、
玄海原発で事故が起きれば、私の住む福岡市は汚染されるでしょう。

関電は 原発再稼働がなければ
「今夏の(電力)需給バランスは大変厳しい状況になり、国民生活や経済、産業に
多大な影響を与える」等と、なんだか産業界や市民に「圧力」をかけたような
発言を行っています。

関電、原発ゼロで夏に電力不足41日 「生活、経済に多大な影響」

大阪市の橋下徹市長は16日の記者会見で、政府が再稼働を探っている
関西電力大飯原発3、4号機(福井県大飯郡おおい町)について、
「本当に電気が足りないのか、いつまで再稼働が必要なのか。
そういう情報開示なしに再稼働したら民主党政権はもたないと思う」と牽制しています。

橋下市長、原発再稼働で首相恫喝!「政権もたない」

大飯原発で事故が起きれば大阪は汚染されるわけですから、これは当然ですね。

「ストレステスト」など、そもそも コンピュータのシミュレーションなわけですから、
入力するデータ次第でどうにでも結果を誘導できる、政治的な茶番劇でしょう。

また保安院! 大飯原発の再稼働が許されない理由が、また新たに判明した。


後藤政志さんが語るストレステストの問題点


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徳島県が発表した震災がれきを受け入れない理由

がれきの受け入れを15日に正式表明した静岡県の島田市をはじめ、全国の自治体が
がれきの受け入れを前向きに決定しようと動いています。

福岡県北九州市、山口県防府市、鳥取県米子市、沖縄県、新潟市など。

東日本大震災:防府市・震災がれき受け入れ方針 福島は対象外--環境省に聞く /山口

震災がれき 宮城で説明会 北九州職員参加

鳥取県米子市 条件付きで震災がれき受け入れ表明

震災がれき受け入れ表明=新潟市長

細野環境相は、11日朝のフジテレビ「新報道2001」に出演し、
がれきの広域処理について、
「被災地からのがれきを地方が受け入れないことは、被災地を切り捨てることである」と
まで話したのですよね。

細野環境相、震災がれき広域処理について「地方の受け入れ拒否は被災地切り捨て」

政府、きょう中に文書で要請=がれき広域処理

以前のブログ記事でも書きましたが、利権とセットになって、がれきを受け入れろ!と
いう「圧力」が日増しに強まる中、拍手を送りたいような自治体が出てきました。

それは徳島県です。

徳島県ががれきを受け入れない理由について、明確で説得力のある回答をしてくれました。

下記は 徳島県のホームページからのコピペです。


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60歳 男性 質問
タイトル:放射線が怖い? いいえ本当に怖いのは無知から来る恐怖

 東北がんばれ!!それってただ言葉だけだったのか?東北の瓦礫は今だ5%しか処理されて
いない。
東京、山形県を除く日本全国の道府県そして市民が瓦礫搬入を拒んでいるからだ。
ただ放射能が怖いと言う無知から来る身勝手な言い分で、マスコミの垂れ流した風評を
真に受けて、自分から勉強もせず大きな声で醜い感情を露わにして反対している人々よ、
恥を知れ!!
 徳島県の市民は、自分だけ良ければいいって言う人間ばっかりなのか。
声を大にして正義を叫ぶ人間はいないのか? 情け無い君たち東京を見習え。

【(徳島県)環境整備課からの回答】
 貴重なご意見ありがとうございます。
せっかくの機会でございますので、徳島県としての見解を述べさせていただきます。
 
 このたびの東日本大震災では,想定をはるかに超える大津波により膨大な量の
災害廃棄物が発生しており,被災自治体だけでは処理しきれない量と考えられます。

 こうしたことから,徳島県や県内のいくつかの市町村は,協力できる部分は
協力したいという思いで,国に対し協力する姿勢を表明しておりました。

 しかしながら,現行の法体制で想定していなかった放射能を帯びた震災がれきも
発生していることから,その処理について,国においては1kgあたり8000ベクレルまでは
全国において埋立処分できるといたしました。
(なお,徳島県においては,放射能を帯びた震災がれきは,国の責任で,国において
処理すべきであると政策提言しております。)

 放射性物質については、封じ込め、拡散させないことが原則であり、その観点から、
東日本大震災前は、IAEAの国際的な基準に基づき、
放射性セシウム濃度が1kgあたり100ベクレルを超える場合は、特別な管理下に
置かれ、低レベル放射性廃棄物処分場に封じ込めてきました。(クリアランス制度)

 ところが、国においては、東日本大震災後、当初、福島県内限定の基準として
出された8,000ベクレル(従来の基準の80倍)を、その十分な説明も根拠の明示も
ないまま、広域処理の基準にも転用いたしました。
(したがって、現在、原子力発電所の事業所内から出た廃棄物は、100ベクレルを
超えれば、低レベル放射性廃棄物処分場で厳格に管理されているのに、
事業所の外では、8000ベクレルまで、東京都をはじめとする東日本では埋立処分されて
おります。)

 ひとつ、お考えいただきたいのは、この8000ベクレルという水準は国際的には
低レベル放射性廃棄物として、厳格に管理されているということです。

 例えばフランスやドイツでは、低レベル放射性廃棄物処分場は、国内に1カ所だけで
あり、しかも鉱山の跡地など、放射性セシウム等が水に溶出して外部にでないように、
地下水と接触しないように、注意深く保管されています。

 また、群馬県伊勢崎市の処分場では1キロ当たり1800ベクレルという国の基準より、
大幅に低い焼却灰を埋め立てていたにもかかわらず、大雨により放射性セシウムが
水に溶け出し、排水基準を超えたという報道がございました。

 徳島県としては、県民の安心・安全を何より重視しなければならないことから、
一度、生活環境上に流出すれば、大きな影響のある放射性物質を含むがれきについて、
十分な検討もなく受け入れることは難しいと考えております。

 もちろん、放射能に汚染されていない廃棄物など、安全性が確認された廃棄物まで
受け入れないということではありません。安全な瓦礫については協力したいという
思いはございます。

 ただ、瓦礫を処理する施設を県は保有していないため、受け入れについては、
施設を有する各市町村及び県民の理解と同意が不可欠です。

 われわれとしては国に対し、上記のような事柄に対する丁寧で明確な説明を
求めているところであり、県民の理解が進めば、協力できる部分は協力していきたいと
考えております。


 (※3/13に公表しておりました回答文に、配慮に欠ける表現がありましたので、
一部訂正して掲載いたします。)

ようこそ知事室へ 目安箱
+++++++

いかがですか?

がれきについては「受け入れるべき」「受け入れるべきでない」と、住民の間でも
意見が分かれるところだと思いますが、
私は この徳島県環境整備課からのご回答、とても説得力があり、
「よく言ってくれた!」と評価したいです。

結局は普及しない自然エネルギー

イラン情勢を受けて、石油の値段がどんどん上がっているようですね。

石油情報センターが3/14に発表したガソリンの店頭価格(全国平均)は
1リットル152.6円!

一瞬、これってハイオクの価格?と思いましたが、レギュラーガソリンの価格なの
ですよね・・・。

ほとんどの原発も止まっているし、火力発電のコストも上昇ってテレビ等で
言っていますが、火力発電のうち、LNG(天然ガス)27%、石炭25%、石油は13%なのです。

発電量に占める石炭火力のシェアは?

LNGの価格も上がっているとは思いますが、
石油価格上昇→原発稼働しなければ電気代大幅値上げ みたいに単純に
結びつける報道は やめてもらいたいものですね。

今後は 原発の代替エネルギーを 火力でつなぎながら、自然エネルギーの普及や
石油を作る藻やメタンハイドレートの掘削など、色々と模索していただきたいものですが、
早くも 自然エネルギーの普及を阻む大きな「抵抗」の声があちこちから上がっています。

たとえば 風力発電ですが、東京電力福島第1原発事故で漁の自粛が続く福島県沖で、
大規模な風力発電所の建設計画が進んでいます。

県の要請で政府が発案し、「洋上に100基規模の風車を浮かべる」という計画に
早くも漁協から抵抗の声が上がっています。

<風力発電>福島県沖に建設計画 漁業の妨げに

また、世界3位、約2300万キロワット分の資源がある地熱発電ですが、
これも温泉地が抵抗するでしょうね。

地熱発電に「待った」

ソフトバンクの孫さんが提案している休耕田に太陽光パネルを敷き詰める という案も
税金面や補助金で優遇されている農家がなかなか農地を明け渡さない という事情が
あるようです。

太陽光発電に農家の休耕地利用案 農家が土地を手放すか疑問

物事を決めるとき、誰かが得すれば、誰かが損する ということも多々ありますよね。
損をする人たちが抵抗勢力になって 結局 なあなあで決着、何も変わらない。 という
構図がまさにそこにあります。
日本の政治も同じですね。


古舘伊知郎さんに賞賛の声

「報道ステーション」のキャスター、古舘伊知郎さんにネットで賞賛の声が
あがっています。

先日、3/11に放送された「報道ステーションSP」での挨拶が きっかけのようですね。

まずは その放送をご覧になられていない方は下記のYouTubeでお聞きください。



以下はその全文を文章におこしたもの。

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この番組に関して 後悔することがあります
1つ目は 牧場の主の方に 何とか無理を言ってでも あの 牛の墓場を 撮影して 
皆様に お届けするべきだったと 今考えています
私たちは物を喰らって生きています
しかし この生き物が育てられていく現場 そしてその現場で
今、大変悲惨なことが起きているという
それをテレビは避けずに 直視して 皆様に見てくださいと
私は 言う勇気を持つべきだと 今後悔しています

そして 2つ目の後悔は原発に関してです
報道ステーションでは スペシャル番組として去年の12月28日の夜
原発の検証の番組をお送りしました
津波で原発が壊れたのではなく それ以前の地震によって一部 第1原発の どこかが
損壊していたのではないかという その追求をしました
今回このスペシャル番組で その追求をすることは できませんでした

原子力村というムラが存在します
都会はこことは違って目映ゆいばかりの光に溢れています
そして もう一つ考えることは 地域で 主な産業では なかなか暮らすのが
難しいという時に その地域を分断してまでも 積極的に原発を誘致した 
そういう部分があったとも考えています
その根本を 徹底的に 議論しなくてはいけないのではないでしょうか
私はそれを 強く感じます
そうしないと 今 生活の場を根こそぎ奪われてしまった福島の方々に申し訳が
立ちません

私は日々の報道ステーションの中でそれを追求していきます
もし 圧力がかかって 番組を切られても
私は それはそれで本望です
また 明日の夜 9時54分に 皆様にお会いしたいです
おやすみなさい
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朝日新聞、テレビ朝日も 原発村からの多額の広告費をもらっている御用メディアだと
私は思います。

原子力ムラからの「圧力がかかっても」という部分、そういったことを今まで発言できて
いたのは 自由報道協会の上杉隆さんやフリーのジャーナリストでした。

古館さんもアナウンサーとしてはフリーではありますが、テレ朝の看板番組の
キャスターという立場を考えると、上記の発言はオブラートに包んだような感じでは
ありますが、まあ評価したい発言ですね。

下記はネットでのこれについての反響、色々です。

古館伊知郎の報道ステーションでの原子力村に対する発言が報道直後から「古館カッコいい」と急拡散

「報ステ」原発報道に圧力かかったのか 古館氏「追及で番組切られても本望」

古舘氏徹底的に原発追及 報ステで表明

とにかく、3/11の原発事故以降、地上派テレビや新聞に代表される日本のマスコミは 
「まとも」じゃないのです。

テレビや新聞での報道が ネットで個人が発信しているようなブログよりも「信頼感」を
感じないっていうのが 初めてのことだったので、マスコミや国会議員・地方議員、学者までを
牛耳る巨大な権力のチカラ というものを あらためて感じました。

化粧品全成分表示の規則にある「抜け穴」

最近 お客様からの質問等で 他社の化粧品について「どう思いますか?」という
ご質問をよく頂くようになりました。

このような場合、多くのメーカーさんでは 他社製品については「分からない」という
ことで、ほとんどコメントしない というのが通常だと思います。

しかし、私は 自分自身が化粧品の技術者だったので、全成分が表示されている
URLさえお教えいただければ そこから判断してお答えできることはお答えする と
いう姿勢で、詳しい回答を行っています。

それで お客様は その「他メーカー」さんに直接メールや電話などで質問する前に、
私に聞けば何かしらの知りたい情報が得られるのではないかと思って、ご質問を
頂いているのだと思います。

これはすごく有難いことです。
私を信用していただいていると同時に、当社の姿勢を評価していただいている という
ことですから。

そのような中で、この頃、他社化粧品の全成分表示をじっくり見る機会があって
じっくり見たことで、全成分表示が どう考えてもおかしいメーカーが
いくつか存在することに気が付きました。

化粧品の全成分表示は 配合されている全ての成分が表示されているのだと
思っておられる方が多いと思います。
実際 当社の化粧品の場合はそうです。

しかし、全ての化粧品メーカーが配合している全成分を表示しているわけじゃないのですよね。
化粧品の全成分表示のルールには 以下のような「抜け穴」的ルールが存在します。

「配合されている成分に付随する成分(不純物を含む。)で
製品中にはその効果が発揮されるより少ない量しか含まれないもの(いわゆる
キャリーオーバー成分)については、表示の必要はない。」


薬事法における化粧品の表示

「キャリーオーバー成分」という言葉が分からない方もいらっしゃると思うので
説明すると、動植物から抽出したようなエキスや油に 腐敗防止のための防腐剤や、
油が酸化しないよう、酸化防止剤を添加する場合が多々あります。

このような場合、その動植物抽出物を 化粧品に配合した場合、防腐剤や
酸化防止剤まで化粧品中に混入してしまいますが、これを 全成分表示のルールでは
「表示しなくてよい」と、なっているのです。

皆さん、これどう思いますか?

もともと 防腐剤のパラベンやフェノキシエタノールが入っている化粧品ならば
エキスにもそれらが入っていたとしても 大した問題ではないでしょう。

しかし、それが「無添加化粧品」とか「防腐剤不使用」と広告しているメーカーだったと
したら、そのような化粧品を許せますか?

しかし、信じたくないのですが 実際にあるのです。 
キャリーオーバーでパラベンが混入した「無添加化粧品」が・・・。

それと、もうひとつ 信じられないような「抜け穴」ルールが全成分表示にあります。

「抽出物は、抽出された物質と抽出溶媒又は希釈溶媒を分けて記載する。
ただし、最終製品に溶媒等が残存しない場合はこの限りでない。」


薬事法における化粧品の表示

上記のどこが「抜け穴」かと言うと、

「ただし、最終製品に溶媒等が残存しない場合はこの限りでない。」という部分です。

これを理由に なんと 植物エキスの溶媒を表示していない「無添加化粧品」メーカーが
存在していました。

これはあるお客様から その無添加化粧品の購入を検討しているけれども、
どう思いますか?というご質問をいただいて、私がメーカーHPを見に行って
おかしなことに気が付き、発覚したものです。

私はそのお客様にこのようにお伝えしました。

「メーカーサイトで全成分を見てきましたが、植物エキスの溶媒が表示されていない
可能性が高いです。溶媒は 全成分表示のルールでは表示しなければならないものです。
それを表示していないということは 薬事法違反でもあり、メーカーの姿勢として
『不誠実』と言わざるを得ません。」 と。

そしたら そのお客様が 植物エキスの溶媒について、そのメーカーに質問したようです。

返ってきた答えが
「植物エキスの溶媒についてはBG(ブチレングリコール)を使用しています。
ただし、化粧品中に残っている量は ほとんどゼロです。」というものだったそうです。

ちなみに、そのメーカーの全成分表示には BG という表示は一切なく、
「化学合成成分不使用」と広告しています。

溶媒にBGを使用しているが、化粧品中には残っていない・・・これは信じられない
ような答えですね。思わず苦笑いです。

化粧品の処方中では
植物エキスの配合量=エキスの溶媒の配合量 です。

分かりやすい例でいうと、「梅酒」を想像していただけるとよいと思います。
梅を漬け込んでいるホワイトリカー(焼酎)が「溶媒」なのです。

「植物エキスを配合しているのに溶媒は残っていない」というのは
梅酒を飲んでいるのに「"酒"は飲んでいない。梅のエキスだけを飲んでいる」と
言っているのと同じことなのです。

また、BGの沸点(液体が気体になる温度)は203~204℃もあります。

化粧品を作る工程で そのような高沸点のものが蒸発して消えてなくなることは
まずあり得ないのです。

実際、BGよりもずっと低い78℃が沸点のエタノールでさえ、最終製品中に
しっかり残ります。

それなのに 「化粧品中に残っている溶媒はほとんどゼロ」だという言い訳を
するのは 上記のように
「ただし、最終製品に溶媒等が残存しない場合はこの限りでない。」
という「抜け穴」が存在するから、それを悪用して言い訳しているだけなのです。

ちなみに、このメーカーは
「キャリーオーバーまで厳重に調べ、防腐剤などの残留のない安全なものだけを使用しています」
と、メーカーサイトに広告しています。

いくらキャリーオーバーの防腐剤が入っていなくても、それよりも圧倒的に
多い量である「溶媒」が表示されていない というのは 薬事法違反でもあり、
もしも お客様の中で 溶媒のBGやエタノールがお肌に合わない方がご使用された
場合、全成分に溶媒が表示されていないので、
「避けたいものを避けることができない」ということになりますよね。

このような嘘の表示を行っている化粧品が あってよいものでしょうか?

しかし、現実にそのようなメーカーが存在していて、多くのお客様が 配合された全成分が
表示されていないことを知らずにご購入されているのです。

「無添加化粧品」やナチュラルコスメが普及するのは 喜ばしいことと思っておりましたが、
よく全成分を確認すると、いくつかのメーカーにはひどい実態があることが見えてきました。

キャリーオーバー、もちろん溶媒も含めた全ての配合成分を表示し、その配合目的を公開する
という「誠実な化粧品」をアピールしているGlobal Beautyですから、
私のブログでは 「騙されない」ための全成分表示の見方 について、
今後 折に触れてコメントしていこうと思っております。

というわけで、今後も当ブログをご覧いただければ幸いです。


こだわりの無添加コスメ Global Beauty

児玉龍彦さん最新(?)動画

東大の児玉龍彦さんの最新と思われる動画がありました。

最近の児玉先生、なんだかお疲れのご様子に見えます。

毎週毎週 福島県南相馬市に行かれて、大変そうですし、
児玉さんのいう「除染」は 家1軒あたり500万円くらいかけて瓦をはがしたりする
除染なのですが、高圧洗浄機で洗浄といった「安かろう、悪かろう」の除染しか
現地で行われていないことへのもどかしさも 大いに感じていらっしゃるのでは
ないでしょうか。

しかし、児玉さんの除染では 実際 国の予算がいくらあっても足りませんし、
「除染」が今では 原子力ムラの利権と化している現状を見ると、
除染よりは まずは避難 なのかなと思います。

東北Z 直撃インタビュー被災地目線で「児玉龍彦」 from micchan09 on Vimeo.

野口選手の走りに感動

名古屋ウィメンズマラソン、女子マラソン史上まれにみるような、
すごいレースでしたね。

野口みずき選手を始め、渋井陽子選手、赤羽有紀子選手、尾崎好美選手、
中里麗美選手など、有力選手揃いの豪華メンバーが参戦していただけに、
見逃せないレースとなりました。

横浜国際ではペースメーカーを務めていたという、ロシアのマヨロワ選手が 
ずいぶん後方から すごい力強さで日本人選手たちをあっという間に抜いて、
ぶっちぎったのにもびっくりしましたが、何と言っても 感動したのは
野口選手の走りです。

17キロぐらいから遅れ出して、一時はトップ集団と30秒以上も離されたとき、
「これはダメだ。このままずるずる下がってしまうのでは」と、私も含め、誰もが
思ったのではないでしょうか。

それが30キロ手前で野口選手が先頭集団に追いついて、一時トップで
引っ張っることになるとは・・・。

驚いたと同時に、けっしてあきらめないという野口選手の粘りに ひたすら感動し、
涙が出ました。

結果的には 野口選手は6位に終わったものの、4年4か月という、長いブランクを
考えると、すばらしい復活の兆しを見せてくれた、と言ってもよいのではないでしょうか。

2位に入った尾崎選手の、トップのマヨロワ選手を追うよりも、日本人トップで
ゴールしてロンドンに行く、ということに徹した無駄のないきれいな走りは
さすが、と思いましたし、3位の中里さんはまだ23歳ということで、
まだまだ伸びるでしょうし、すごい可能性を感じる選手です。

4位の渋井選手も よく粘っていたと思うし、笑顔でVサインをしながらのゴール
というのは 完全燃焼して、満足のいく走りができた という印だったのかも。

ママさんランナーの赤羽選手も 昨年の世界選手権で日本人最高の5位に入りながら、
五輪の切符を勝ち取るためにこの大会に出場するという姿勢が素晴らしいです。

いつも女子マラソンの五輪代表では 選考でもめたり、物議をかもしたりしますが、
女子は 世界と大きく差がついてしまった男子よりは期待できそうなので、
3人ではなく、5人くらい、代表を選んであげられないものかなぁ~と思います。

下記は女子マラソンで、2時間20分を切ったことのある選手一覧です。

2時間15分25秒 2003 ポーラ・ラドクリフ イギリス
2時間18分47秒 2001 キャサリン・ヌデレバ ケニア
2時間19分12秒 2005 野口みずき 日本
2時間19分19秒 2008 イリーナ・ミキテンコ ドイツ
2時間19分36秒 2006 ディーナ・カスター アメリカ
2時間19分39秒 2003 孫英傑 中国
2時間19分41秒 2004 渋井陽子 日本
2時間19分46秒 2001 高橋尚子 日本
2時間19分51秒 2006 周春秀 中国


高橋さんが引退したとは言え、男子よりは 圧倒的にメダルに近く、
世界と戦えるのは女子ですよね。

野口さんは レース後、現役続行を宣言されましたね。
これはファンとしては嬉しかったです。
全盛期の 力強いバネのような走り、調整が上手くいくかどうかや今後怪我をしないか
どうかにもよりますが、今日の野口選手の走りを見たら、きっとそれに近いくらいまで
復活できるのではないかと期待してしまいます。

それと、この名古屋で引退を表明された土佐礼子選手、本当にお疲れ様でした。
今後は後進の指導に当たられるそうで、土佐選手のような後半に粘りの走りが
できる選手を育てて欲しいです。

そして、昨日行われたマラソンと言えば、もうひとつ、京都マラソン。
こちらは 先日のブログ記事で書いていた通り、京都大学iPS細胞研究所長の
山中伸弥教授も出場し、4時間3分19秒で見事、完走されたそうです。
こちらも素晴らしいチャレンジです。お疲れ様でした。

3/11夜の時点での確認ですが、研究費集め、目標の1千万円には もう少しで
達成しそうな感じですね。

http://justgiving.jp/c/7882

大震災から1年

早いもので、今日で震災から1年になるのですね。

3/7のNHKニュースによれば、東日本大震災による死者と行方不明者は、
合わせて1万9125人。

警察庁によりますと、死亡が確認された人は、
宮城県が9512人、
岩手県が4671人、
福島県が1605人、
茨城県が24人、
千葉県が20人、
東京が7人、
栃木県と神奈川県がそれぞれ4人、
青森県が3人、
山形県が2人、
群馬県と北海道がそれぞれ1人で、
合わせて1万5854人の死亡が確認されました。

このうちのおよそ97%に当たる1万5388人は身元が確認されています。

一方、警察に届け出があった行方不明者は、
宮城県で1754人、
岩手県で1299人、
福島県で214人など、
6つの県で3271人で、
死者と行方不明者を合わせると1万9125人に上っています。


あらためて、この震災で尊い命を落とされた皆様のご冥福をお祈りするとともに、
被災者の皆様が 1日でも早く、明るく前向きに生活再建ができることを
心より願っております。

詩集『くじけないで』が大ヒットした100歳の詩人、柴田トヨさんが
被災地に送る3編の詩というのをネットの記事で見ました。

被災者の皆さんが読んで 温かい気持ちになっていただければ、と思ったので、
こちらでコピペさせていただきます。


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「あれからもう1年も経つんですね。本当に、あっという間ですね。
私も、あっという間に100歳になっちゃった。
100年の間いろいろなことがあって、もちろん辛いこともありました。
でも、とても辛いことだって時が癒してくれたこともありました。
そして今、思い返すと、やっぱり私は幸せでした。そして人生、楽しかったですね」

そう振り返るのは、92歳から詩を書き始め、第1詩集『くじけないで』と
第2詩集『百歳』が累計200万部を超えるベストセラーとなった”100歳の詩人”こと
柴田トヨさん。いつも朗らかなトヨさんだが、東日本大震災の話になると表情は曇る。


「テレビで被災者の方たちのようすを見ると、本当に辛い気持ちでした。
震災に遭われた方々はお気の毒で、なんていってなぐさめればいいのかわからないけど……。
少しでも皆さんが元気になってくれるよう、いつも空や風に向って手を合わせて
お祈りをしています」

今回、被災地への復興の思いを込め、トヨさんが3編の詩を選んでくれた。

●『くじけないで』
ねえ 不幸だなんて
溜息をつかないで

陽射しやそよ風は
えこひいきしない

夢は
平等にみられるのよ

私 辛いことが
あったけれど
生きていてよかった

あなたもくじけずに


●『朝はくる』
一人で生きていく
と 決めた時から
強い女性になったの
でも 大勢の人が
手をさしのべてくれた
素直に甘えることも
勇気だと わかったわ

(私は不幸せ……)
溜息をついている貴方
朝はかならず
やってくる
朝陽も
射してくる筈よ


●『教わる』
母に縫い物を教わりました
連れあいには辛抱を
教わりました
倅は詩を書くことを
教えてくれました

みんな 私には
役立ちました

そして今
人生の終わりに
人間のやさしさを
震災で教わったのです

生きていて よかった


「100歳の詩人」柴田トヨさんが被災地に贈る“泣ける詩”3編
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ガレキを受け入れろ!というキャンペーン、始まる

このところ、細野原発担当・環境大臣が テレビによく出演され、東北のガレキを
全国で受け入れて欲しいと、必死にアピールしています。

しかし、ガレキのうち、80%以上は地元で焼却することが決まっていて、全国で
受け入れろ というのは残りの20%以下らしいですね。

以下は 元東電社員で現在は熊本で内科医をされている方のブログからの一部抜粋です。

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まずガレキの総量は 2252万トン うち400万トンを県外で処理しなければ
ならないそうです。
(がれき全体の割合からすると20%以下。なぜ、残りのこれっぽっちを東北では
処理できないと決めつけるのか、私にはよくわかりません)

そして、島田市ではこの400万トンの内 1.5万トンを受け入れる気のようです。
さすが、素晴らしい絆の持ち主ですね。

20%のガレキが処理できないだけで、復興がおぼつかない。
そんな話があるものかとは思いますが、
米ボストン・グローブ紙:日本の、地震・津波からの驚異の復興2011.6.16
(震災から3ヶ月後)

綺麗にガレキは片付いています。

そして、陸前高田の戸羽太市長は、『陸前高田市内にがれき処理専門のプラントを
作れば、自分たちの判断で今の何倍ものスピードで処理ができると考え、そのことを
県に相談したら、門前払いのような形で断られました。』と話し、

伊達勝身・岩泉町長『現場からは納得できないことが多々ある。がれき処理もそうだ。
あと2年で片付けるという政府の公約が危ぶまれているというが、無理して早く
片付けなくてはいけないんだろうか。
山にしておいて10年、20年かけて片付けた方が地元に金が落ち、雇用も発生する。
 もともと使ってない土地がいっぱいあり、処理されなくても困らないのに、税金を
青天井に使って全国に運び出す必要がどこにあるのか。』

 東北の現場では、このスキーム自体を疑問に思っている首長もたくさんいます。
なぜ、400万トンも外部で処理をしないといけないと現地で努力をせずに言い切れる
のでしょうか。

そして、ちょっと驚いたのが、阪神大震災のガレキの総量は、約2000万トン。
あの兵庫県でさえ、広域処理をせずに全て処理が終わっています。

「絆」と言うのであれば、是非各自治体の予算を使って、処理をして東北に負担を
かけないでいただきたいのですが、前も述べたように、このガレキは、
トンあたり70,000円のカネと引き替えです。本当に「絆」が目的なのでしょうかね。

震災ガレキ-「絆」-に対抗するための科学的・法律的基礎知識

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以下は 武田邦彦さんのブログより一部抜粋。

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(ガレキの)放射能の量としては、1キロ8000ベクレルが基準値なので、
2300万トンでは拡散量は約200兆ベクレルになり、日本人ひとりあたり
150万ベクレルに相当する。これは1キロ40ベクレルというまともな食材汚染の限界から
言うと一人あたり37年間、汚染された食事をすることを意味する。

また山形と東京が瓦礫を引き受けているが、かりに山形市が半分を引き受けたら、
お金はかなり来るだろうが、その代わり山形市の汚染は1平方メートルあたり
24万ベクレルと規制値の6倍、警戒領域の60倍にも達する。
このような計算をすると、「山形だけが瓦礫全体の半分を引き受けるワケではない」
などという反論がでるし、それを承知でここで示している。
もし、数値を問題にするなら、自治体自体が「何トン受け入れて、それによって
放射線量は何倍になるのか?」を言わなければならない。
民主主義だから「瓦礫を引き受けたら放射線量が何倍になり、付近の人はどのぐらい
被曝するか」という数値を出すのが第一である。

「瓦礫」のトリック・・・その危険性とトリックを正しく知ろう

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上記リンク先の武田先生のブログに書かれているキロ当たり8000ベクレルというのは
原発事故の後に環境省が設定した、キロ8000ベクレル以下ならば埋め立てが可能という
基準のことです。

細野氏曰く、実際に東北で出ているガレキは その基準よりもずっと低いものが
多く、焼却してもバグフィルターが99.99%放射性セシウムを取り除く、と。

この「99.99%」という言葉、どこかで聞いたことがある、と思ったら、
東大の児玉龍彦さんが政治家相手の勉強会や講演会でおっしゃっていたことなのですよね。

しかし、それは 重金属を回収するために200℃まで急冷して
ガラスフィルターとHEPAフィルターでセシウムを吸着、線量流量計で線量も
監視する・・・という前提の下での「99.99%」セシウムを回収できるという
実験結果のようです。

この実験結果が信頼できるものだとしても、今 児玉先生がおっしゃっている設備は
全国の自治体にある既存の焼却炉では無理なのでは・・・?
(下記の写真は児玉先生のスライドをキャプチャーしたものです)

児玉

ガレキ焼却に関しては こんな気になる情報もありました。

焼却炉の中で約36%の放射性物質が「行方不明」になっている

この「ガレキを受け入れるのが絆」という広告代理店を使った大キャンペーン、
広告費が3億円かかっているそうですね。
3億円の札束でマスコミを懐柔する政府-震災ガレキ広域処理

また、ガレキを受け入れれば、1トン当たり7~8万円貰えるらしい。

島田市の桜井市長がガレキを受け入れた背景は 市長が代表取締役を務める会社、
「桜井資源株式会社」は産廃業者だから・・・という何とも分かりやすい話も
あります。

静岡-島田市のガレキ試験受け入れとその背景

全国の自治体の中で、いち早くガレキ受け入れを行った東京都の場合は 
東電の子会社が ガレキ焼却を請け負っており、このことを東電の記者会見で
追及した記者が 出入り禁止になるいう事件もありましたね。

東電社員「寺澤徹哉」が逆ギレ!「東京都の瓦礫処理を東電の子会社が行う」ことに関して質問した記者を「出入り禁止」に。

とにかく、この政府の「ガレキを受け入れろ!」キャンペーンには それがないと
東北の復興が進まないということではなく、「利権」がしっかり絡んでいるという
ことです。

プーチンで北方領土問題は進展するのか。

ロシアではプーチン氏が4年ぶりに大統領に返り咲いたことを受け、日本では
北方領土問題の今後の行方に注目が集まるところです。

北方領土問題については 私のブログの下記の過去記事で今までの日ソの交渉の
流れを触れているので 是非ご覧ください。

遠のいた北方領土

北方領土問題に関しては 「四島一括返還」が一番よいのでしょうけど、
それは 今の状況では 言ってみたところで、どう考えても無理と思います。

プーチン氏の発言の「ひきわけ」というのは 最大限の譲歩であっても
歯舞、色丹の二島の返還のみだと私は思います。

ロシアに長きにわたり、実効支配を許してしまっている今の状況で、
「四島一括返還」ばかりを言い続けても 交渉は ただの一歩も進展しない
のではないでしょうか。

鈴木宗男氏が 「2+2」 ということを発言し、
当時は大ブーイングを受け、外務省の担当局長も免職されたり ということが
あったようですが、まずは 二島返還 ということを 考えてもよい時期に
来ているのではないかと思います。

北方領土にかつて住んでいた日本人17,000人のうち、半分は すでに亡くなっていて、
生きている方の平均年齢は77歳とご高齢になっていますが、
なんとか、元島民の方が 生きている間に、少しでも進展が見られることを
期待したいものです。

ベーシックインカムで小さな政府を実現できるか。

大阪市の橋下市長が 先日テレビに出演されて「ベーシックインカム」制度を
実施したいと言っているのを見て、面白いなと思いました。

橋下徹氏が手に入れた 「ベーシックインカム」という新兵器

しかし、ベーシックインカムを導入して 国民全員に最低限生活できるだけのお金を
配る目的は それによって年金や雇用保険、生活保護を廃止して、それらに
関連する中央や地方の役所をバッサリ斬って、行政のムダを徹底的に排除してこそ、
初めて効果を発揮するのだと思います。

しかし、橋下さんが 仮にこの先、総理大臣にまでなったとしても、
今まで省庁の統廃合や独立行政法人などの統廃合などの例を見ても分かる通り、
官僚や役人は 自分の身を削るようなこと、天下り先を減らすようなことは 
一切やらないでしょう。

「小さな政府」にならなければ ベーシックインカムは 単なる「ばら撒き」で
終わってしまいます。

行政のムダを徹底的になくし、高級官僚や高給をもらっている地方公務員の管理職
連中の意識を変えるには 私は それらになるための公務員試験制度 そのものを
変えるべきだろうと思っています。

まずは この試験に通ればエリート官僚になることが約束されている国家公務員
Ⅰ種試験ですが、これは廃止するのが望ましいと思います。

高級官僚になるために 小さいころから塾に通って東大に入り、最難関の国家公務員
Ⅰ種試験に合格したら、あとは 事務次官にまではなれなくても、自動的に退職後の
天下りポストの世話までしてくれ、色々な独立行政法人やその他の特殊法人、
官と癒着した民間企業の理事や役員になって、渡り歩き、行く先々で何度も退職金を
もらって懐を肥やす という人生が約束されている。こういった高級官僚たちが
天下りポストを増やし、さんざん税金を食い物にする仕組みを作ってしまったのです。

このようなことは 自身も東大卒で経産省に入った元官僚の古賀茂明さんも
おっしゃっていました。
官僚では「天下りポストを増やした人が評価される」のだと。

小さいころから進学塾に行って教育費に人よりお金をかけ、東大にまで行ったのだから、
普通の人の何倍も年収をもらって安泰な生活が約束されて当たり前、という意識を持つ人が
高級官僚になってしまう ということがそもそも問題なのです。
(高級官僚が全員そう、とまでは言いませんが・・・)

私が提案したいのは 全ての公務員試験は 高卒くらいの基礎学力があれば誰でも
合格できるような程度の学科試験と面接、履歴書、適性検査のみにし、年齢制限も
なくすのです。

そして、お勉強ができることや、どこの大学を出たか ということを重視するのでは
なく、これから「公僕」として、社会にどう貢献したいか という意欲や
それまで行ってきたボランティア活動などの社会貢献の実績を重視して選考する。

そうすれば 公務員には お勉強ができる人ではなく、市民の役に立ちたい、という
公僕にふさわしい意識を持つ人材が増えるはずです。

まずは公務員試験を全面的に改革し、今の高級官僚や地方の県庁などで働いている、
高給取りの上級職の役人の皆さんの意識から変えることでもしないと、今の日本は
ひとりの強力なリーダーシップを発揮する独裁者的な政治家が現れたとしても、
その下で行政をつかさどる役人たちが今と同じ面子なのでは 
思い切った行政変革も できないものと思います。

全国的に鳥が少なくなった!

私の地元、福岡のニュースでも言っていたのですが、今年は 野鳥が少ないのだ
そうです。

これは全国的な傾向だそうで、テレビのニュースでは 気候の影響では?という
ことしか言わず、原発事故のことを一言も触れていませんでしたが、
こういう報道に 私はなんだか違和感を感じます。

野鳥が減ったのは 原発事故の影響ではないでしょうか。

2/6にはミミズから2万ベクレル/kgの放射性セシウムが検出されたとのニュースが
ありましたね。
ミミズは鳥のエサでもありますから、これと無関係ではないでしょう。

+++++++

東京電力福島第1原発事故で一部が警戒区域に指定された福島県川内村のミミズから、
1キログラム当たり約2万ベクレルの放射性セシウムが検出されていたことが
6日、分かった。

 森林総合研究所(茨城県つくば市)の長谷川元洋主任研究員(土壌動物学)らが
調査、3月17日から大津市で開かれる日本生態学会で発表する。

 原発事故で放出された放射性物質が森林の落ち葉に付着し、分解された落ち葉を
含む土を餌とするミミズに取り込まれたとみられる。
ミミズは鳥やイノシシといった野生動物の餌になるため、長谷川さんは「食物連鎖を
通して他の生物に蓄積する恐れがある」と話している。

 長谷川さんらは昨年8~9月に川内村(同原発から20キロ)、
大玉村(同60キロ)、只見町(同150キロ)の国有林でミミズを採取し測定。
それぞれ5匹の平均で、川内村で1キログラム当たり約2万ベクレル、
大玉村で同約1000ベクレル、只見町で同約300ベクレルのセシウムを検出した。

ミミズにセシウム蓄積 福島・川内村、1キログラム2万ベクレル
+++++++

ミミズのエサとなる「落ち葉」も、高濃度の放射性セシウムが検出されていますね。

こちらは なんと、1キログラム当たり、440万ベクレルです!

+++++++

福島県内の森林の落ち葉に含まれる放射性セシウムは、双葉町と浪江町で集めた
もので、1キログラム当たり440万ベクレルに達するなど、福島第一原発から
30キロ圏を中心に高い濃度になっていることが林野庁の調査で分かりました。

林野庁は、福島第一原発の事故の影響を調べるため、去年9月から11月にかけて、
福島県内各地の森林およそ400か所で落ち葉を集め、放射性セシウムの濃度を
測定しました。

その結果、原発から西におよそ10キロの双葉町石熊と、北西におよそ25キロの
浪江町天王山で集めた落ち葉から、それぞれ1キログラム当たり444万ベクレルの
放射性セシウムが検出されたということです。

さらに、南相馬市と飯舘村を加えた合わせて9か所の森林で集めた落ち葉から、
100万ベクレルを超える放射性セシウムが検出され、原発から30キロ圏を
中心に高い濃度になっていることが分かりました。

また、有害な廃棄物と同じ処分法が求められる1キログラム当たり10万ベクレルを
超える放射性セシウムを含む落ち葉は、原発から離れたところでは、80キロ圏の
森林にまで及んでいました。

同時に採取した土の放射性セシウムは、ほとんどの調査地点で落ち葉の濃度を大きく
下回ることから、林野庁では、「放射性物質の多くは土壌に浸透せず、今のところ
落ち葉の層にとどまっている」としています。

福島 落ち葉に高濃度放射性セシウム

+++++++

イノシシやシカ、クマなど、森の動物の肉からも 次々と基準値超えのものが
見つかっていますね。

高いものでは 11/21発表の福島県の検査で、
二本松市産キロ当たり1万4600ベクレルというイノシシ肉が見つかって
います。

鳥が減少した というのはチェルノブイリでも 同じことが伝えられていますよね。

【英文記事和訳】英インディペンデント紙「フクイチ周辺地域で放射能の影響により鳥の個体数が減少、減り方はチェルノブイリよりひどいことが研究で判明」

福島第一原発から遠く離れた九州でも、野鳥だけではなく、明らかに鳥全体の数が 
減っているのです。

福島第一原発事故によって、森の生態系、海の生態系が明らかに狂い始めています。
悲しいことです。


2000億円の年金が消えたAIJ問題

2000億円もの年金が消えた「AIJ投資顧問」の問題、88万人の方が積み立てた
企業年金が大幅削減されることになりそうです。

現在 AIJには 240億円、預けたお金の1割しか、残っていないそうですよ。

AIJは顧客から集めた金の大半を租税回避地の英領ケイマン諸島の複数のファンドに
いったん集約、その後、香港などで投資していたそうです。

この問題では 旧社会保険庁(現日本年金機構)のOBが 年金運用についての
コンサルタント会社を立ち上げ、AIJと顧問契約を結び、セミナーを開いて
AIJでの運用を多くの顧客に勧めていたり、また、OBの会社の役員に、AIJの幹部が
名を連ねたり・・・という、天下り役人との癒着の実態も報道されています。


素朴な疑問として感じたのですが、このAIJ以外に、このように不透明な 
企業年金の運用を行っている投資会社は 他にはないのでしょうか。

金融庁の監査が甘かったから 損失を隠し続けて営業できていたわけで、
このような問題は 表面化していないだけで、実は 他にもあるのでは?と
疑ってしまいます。


プロもだまされたAIJ投資顧問にひっかからなかったナニワ金融道「3つの掟」

年金基金の“天下り幹部”に営業攻勢 AIJ

AIJ投資顧問企業年金損失問題 厚生年金基金に紹介の旧社保庁OB「損失は知らなかった」

AIJ顧客への分配、預けた資産の1割前後か

AIJは「不自然」=09年に格付け会社が警告-米紙

AIJ、虚偽報告繰り返す=年金資産の損失隠して営業

年金消失、給付削減の恐れ=AIJ問題、88万人影響-国の救済期待できず

厚年基金に天下り23人=AIJへの委託基金も-旧社保庁

旧社保庁OB、AIJと契約=年数百万円の顧問料受領―基金担当者に商品紹介

改革しなければならない生活保護行政

6か月連続で毎月1万人ずつ、生活保護受給者の数が増え続けています。

ついに208万人超えになりました。

生活保護、208万人超=昨年12月、6カ月連続最多更新-厚労省

不正受給者も増え続ける一方、アパートの中で餓死していた状態で発見された、という
ニュースもよく聞くようになりました。

本当に保護が必要な人は保護されず、必要でない人(暴力団員、保護を受けるために
日本に入国した外人、偽装離婚、働けるのに働かない等)が保護を受ける。

この状況を変えるには 「フードスタンプ」制にするしかないのかな、と私は
思います。

現金を給付したり、医療費を無料というのは廃止し、食料品、北国の場合は 
食品または暖房の為の灯油にしか交換できないチケットやカードのようなものを
「広く薄く」配るのです。

「広く薄く」というのがポイントで、
本当に その日の食べ物にも困っているような人は 役所に出向く体力すらない
場合も多いです。

そのような場合、水道やガス、電気が止まり、家賃の入金も何か月もなく、
大家がカギを開けて住民が餓死しているのを発見、というパターンが多いですね。

水道、電気、ガスの事業者に 引っ越しでもないのに「料金滞納」を理由に
ライフラインを止めるような場合は、市町村や大家に必ず通報する義務を課すのです。

市町村は 住民登録がないような場合 その市町村の住民とみなしておらず、
ちゃんと対処しない場合がありますので、ライフラインを止める時点で大家にも
通報→大家から市町村に住民の情報を提示というのが大事なポイントだと思います。

そして ライフラインの会社や大家から通報を受けた市町村は 必ず住民の元を
訪問し、生活状況や安否を確認するのです。
そこで 食べ物にも困っているような困窮実態があれば、その場でフードスタンプや
食料品、水を渡して帰ります。

ライフラインを止めた「直後」であれば、まだ住民は生きている可能性が高いですし、
食べ物や水があれば餓死はしないし、暖房があれば凍死もしないわけですから。

そうやって フードスタンプで 本当の困窮者を餓死させないようにし、
お年寄りと身障者以外の、本当の困窮者でない人、仕事を選ばなければ働ける人には 
基本的には 現金を支給しないわけですから、仕事を選り好みしたり、
わがままを言っている余裕を与えないように仕向けるのです。

今の生活保護行政は 一度保護をもらってしまうと、その状態から抜けられず、
中には 二世代、三世代の生活保護受給世帯 というのも増えています。

国民がひとりでも餓死するような悲劇を避けるべく、フードスタンプを支給し、
若くて五体満足で(仕事を選ばなければ)働けるような人には 
「早く保護から抜け出して働かなければ」と思わせるようにし、
それでも どうしても現金が必要という人には 低金利での「貸付」制度に
するのです。

保護をもらっている人たちが悪い、というより、悪用も出来てしまう今の制度が
悪すぎる。

働けど、働けど、生活保護レベル以下の暮らししかできていない人は山ほどいます。
というか、サラリーマンの可処分所得が減り続け、そういった世帯のほうが
むしろ多くなっているくらいでは。

それに比べて 生活保護受給世帯は いくら貰っているかと言うと、
最も家賃の高い東京都心に住んでいる標準3人世帯(夫婦と子供ひとり)の場合、

 生 活 扶 助           175,170円
住 宅 扶 助(複数人世帯・上限額)  69,800円
   合計              244,970円


と、現実問題として、多くの給与所得者の手取り給与よりも
現金を多く貰えているという実態があります。


生活保護制度の現状等について

これは 勤労者の働く意欲をそぐもので、どう考えてもおかしくないでしょうか。

「勤労の義務、納税の義務、教育の義務」これは日本国民の三大義務です。
生活保護の申請が通りやすくなるように 共産党や公明党の議員が一役買う場合も
多々あるようですが、不正受給してまで義務を果たさない人に、選挙権を
そのまま与えておく必要があるでしょうか。

今の保護制度は 現金給付に加え、医療費無料、医療機関に通院するときの交通費補助、
学用品購入の補助、出産費実費支給、就労に必要な技能の修得等にかかる費用扶助、
冠婚葬祭扶助など、様々な「特典」まで付いている状態ですから、
このように優遇されている生活保護受給世帯はけっして、「低所得者世帯」とは
言えませんよね。

全国で生活保護率の最も高い大阪府、橋下さんは どうやって生活保護行政に
メスを入れてくれるのか、期待したいところですが、その前に 国のほうで
制度自体を 大改革しなければいけない時期に来ていると思います。

ナノ粒子のリスクをどう考えるか(2)

昨日の記事で書ききれなかった大事なことをひとつ。

化粧品のファンデーションで、パウダータイプのもの、特に粉がプレスされていない
「ルースパウダー」タイプのファンデーションは 使用の際、けっこう顔料が周囲に
飛び散りますよね。

このとき、粉末を 極力吸い込まないようにしたほうがよいです。

ナノ粒子の危険性に対する知見のうち、最も深刻なのは 食べた場合ではなく、
呼吸器の中に直接取り込んだ場合なのです。

これはナノサイズじゃなくても、ミクロンサイズでも ファンデーションやベビーパウダー、
ボディパウダーなどの「粉」を吸い込むというのは危険性があります。
肺がんや肺線維症になるリスクが高まるということです。

リキッドファンデーションやクリームファンデーション、日焼け止めなどは
粉が飛び散るようなことはないですから、呼吸器に直接取り込むリスクというのは
気にしなくてよいと思います。
(鼻の穴にファンデーションや日焼け止めを塗ったりしない限り・・・(笑))

もちろん、これは化粧品に使用される紛体だけの問題じゃありません。

私は薬剤師でもありますが、薬剤師の場合でも 薬局内で医薬品の分包作業を
行う際に粉が飛び散り、そのような環境下で長期間働いていると 職業病で
肺がんになる方がいらっしゃいます。

建設業や粉じんが飛び散るような環境でお仕事をされている人は
もっと過酷でしょうね。たくさんの方が労災による肺の疾患に悩まされています。

職場環境以外では 車、特にディーゼルエンジンの排気ガス中の粒子状物質、
黄砂などと一緒に飛来してくる大気汚染物質、花粉、アスベストなども リスクに
なります。

パウダータイプの化粧品のみでのリスクと考えると 何十年使っても 非常に
小さいものかもしれませんが、車の排ガスや黄砂、花粉など環境中にあるものを
普段何気なく吸い込んでいる というふうに考えると、リスクはそれらとの足し算で
考え、「使用上注意することで避けられるリスクは避けたほうがよい」ということに
なるでしょう。

ですから、お客様には 「できるだけ息をとめてパウダーファンデーションを
使ったほうがいいですよ」と 先日 アドバイスしたところです。



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ナノ粒子のリスクをどう考えるか

これから紫外線が強くなる時期になりますので、当社化粧品のお客様から、
どんな日焼け止めやファンデーションを選べばよいか?というご質問や
それらに使われている酸化チタン、酸化亜鉛のナノサイズの粒子の安全性は大丈夫か、
といったご質問を頂くようになりました。

結論から申しますと、ナノサイズの粒子の安全性の検証については まだまだ実験が
必要 ということです。

「安全」とも言い切れず、かと言って「危険」とも言い切れない、そんな状況だと
思ってください。

私も今までにたくさんの知見を目にしました。
化粧品のナノテク成分ついては 酸化チタンと、炭素同素体で最近抗酸化成分として
スキンケア化粧品によく使われるようになっている「フラーレン」に関する報告が
多いです。
(ナノサイズの酸化亜鉛やシリカに関する報告はまだ少ない)

しかし、日焼け止めに使うナノサイズの酸化チタンや酸化亜鉛については
リスク(危険性)とベネフィット(利益)を秤にかけて考えるべきと私は思います。

紫外線の肌や身体への悪影響を考えると、紫外線防止のために使用する酸化チタンや
酸化亜鉛が ナノサイズのもの(化粧品業界では100nm以下と定義しています)であっても
リスクに比べて、ベネフィットが はるかに大きいから使用する意義があるのです。

紫外線吸収剤には 人によって刺激もあります。
また、紫外線を吸収して熱エネルギーへの変換、また元に戻るという過程を
何時間も繰り返しているうちに、肌の上で分解して構造が元に戻らなくなる等のリスクが
あります。

ですから、日焼け止めにとって、紫外線散乱剤は 絶対に必要なのです。

それなら、ナノではなく、ミクロン粒子を使えば・・・と思われるかもしれませんが、
塗った時に 激しく白浮きする割には あまり紫外線散乱効果もない日焼け止めを
皆さんが使いたいでしょうか?

また、今現在報告されている数々の動物実験などでのナノサイズの酸化チタンの
危険性報告は どれも 皮下注射や経口投与、呼吸器への投与 という
肌の上に塗るという化粧品の通常の使用方法を超えたものです。

酸化チタンのナノ粒子の場合、健康な肌の上から塗った場合は 角質層の最下層までは
届かない ということが確認されています。
ですから、厚く塗っても 角質層の上や毛孔付近に堆積するのみであると。

もちろん、これは「健康な皮膚」の場合です。
健康でない皮膚やバリア機能が弱いアトピーの方の皮膚の場合の実験は まだまだ
今後 確認していかなければならない状況ですが、
それでも、角質層→顆粒層→有棘層→基底層という4層の表皮を超えて、
真皮まで達して しまうということは 考えにくいのではないかと思います。

そのような訳で、日焼け止めの酸化チタン、酸化亜鉛については ナノサイズであっても
リスクよりベネフィットのほうが はるかに上回るので、許容する という考えが
自然だと私は思います。

しかし、フラーレンについては 化粧品の抗酸化成分は 他にもたくさんあります。
他に抗酸化成分がない というならともかく、流行だからといって、これを敢えて
配合する理由が当社にはないのです。

フラーレンは 抗酸化力は優れているようですが、同時に「光増感物質」としても
働きます。

光照射でスーパーオキシドを発生させ、細胞毒性をもたらすという知見が多く
報告されており、この性質を利用してがん細胞を殺せないかという研究もされている
ほどです。


日焼け止めの酸化チタンの場合と異なり、化粧品に配合できる抗酸化物質は
山のようにたくさんあります。

化粧品の成分にも その時々の「流行」のようなものがあり、今流行っているからと
言って、毒にも薬にもなるようなものを化粧品に配合する理由は
私には理解できません。



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