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2011-07

東大教授、国会で怒りの訴え

皆さんに 是非見ていただきたい動画がありました。

7/27に衆議院の厚生労働委員会に参考人として出席された
児玉龍彦さん(東京大学先端科学技術研究センター教授 東京大学アイソトープ総合
センター長)の怒りの訴えです。

東京大学の核物理学や放射線医学の教授たちは みんな「御用学者」ばかりだと
思っていたら、このような 庶民の側に立った良心的でまっとうなお考えを堂々と
表明される方もいらっしゃるのですね。

満身の怒りを込め 大声で政府の対応を批判される様子に、とても感動しました。

東大の教授といえば、「プルトニウムは飲んでも大丈夫」と言った大橋弘忠 はじめ、
諸葛宗男、関村直人、中川恵一など、原発マネーに毒された学者ばかりという
印象がありましたが、児玉龍彦さんのような方がおられたとは。

(1) 国策として、食品・土壌・水を、日本が持っている最新鋭の機器を投入して
  抜本的に改善する。
(2) 緊急に子供の被曝を減少させるために新しい法律を制定する。
(3) 国策として、土壌汚染を除染する技術に民間の力を結集する。
(4) 莫大な負担(数十兆円以上)を国策として背負う事を確認し、有効に
  世界最高水準で行う準備を即刻開始する。

という4つの提言をされています。

とにかく 必見の内容なので、ご覧頂き、周りの方にも 伝えていただければ、と
思います。

2011.07.27 国の原発対応に満身の怒り - 児玉龍彦
児玉龍彦 20110727_衆議院_厚生労働委員会_質疑
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生涯被曝線量?

食品安全委員会の作業部会(山添康座長)が 7/26に健康に影響が出る放射線量に
ついて、外部被ばくを含めた生涯の累積被ばく線量を100ミリシーベルトとする評価結果を
まとめたようですね。

これには自然被ばくや、医療被ばくは含めないそうです。

食安委 生涯被ばく線量100ミリシーベルト

今まで 山下俊一氏などの御用学者が 「年に100ミリシーベルトまでは安全」とか、
子供の被曝量を「年20ミリシーベルト」以下に・・・などと原発で働く作業員並みの
線量を浴びさせるような無茶苦茶なことを言っていたのに 比べると、改善されたとは
言えますが、それでも 本来、年に1ミリシーベルトを超える区域は 
「放射線管理区域」なのですよね。

「生涯100ミリシーベルト」なら、100歳まで生きる場合なら、年1ミリシーベルト
以下となりますが、ほとんどの方は 100歳まで生きることは ないわけですから、
放射線管理区域での線量よりは 高い設定となっていると思います。

それに、文部科学省が出している 事故後からの「積算線量(予測)」によれば、
避難しているとは言え、浪江町の一部では その100ミリシーベルトに近い値まで出て
しまっているところもありますし、飯舘村の長泥地区なんかは 23.9ミリシーベルトに
達してしまっているのに、6月末頃まで 住民が留まっていたところですよね。

線量測定マップ(文部科学省)

飯舘村などは 空間線量も高い状況で避難が遅れ、その間、汚染された水を飲み、
野菜を食べていたことになりますが、生涯被曝線量の「100ミリシーベルト」を
どうやって住民が 管理すればよいのでしょう?

ホールボディカウンタでの検査を受けた福島県民も少数、いらっしゃるようですが、
それで検出されるのもγ線を出す核種だけですし、現在の自分の被曝線量も知らないのに
どうやって100ミリシーベルト以下になるように管理しろと?

それに 今の食品の暫定規制値だって 年20ミリシーベルト以下というのを想定して
設定された値ですよね。(食品全体では年間計17ミリシーベルトで設定とある)

だから 「生涯100ミリシーベルト以下」にするのだったら、もっと食品の基準値を
下げないといけないと思いますが、今の食品の暫定基準値については 改正するという
方針は まだ示されていません。

生涯100ミリシーベルト以下に・・・という方針を出したことだけは評価しますが、
それを実現する為にクリアしなければいけない問題点がいくつもあって、
理想を発表しただけの、「絵に描いた餅」になってしまっています。 

食品の規制値の改正や、空間線量だけで高い値になっている地域の住民全員の
ホールボディカウンタによる精密検査など、 早く実行して欲しいものです。

お米を多めに買っておいたほうがよいかも・・・

原発事故によって、今年の秋に収穫される米のことを心配していらっしゃる方も
多いと思いますが、今のうちに昨年取れたお米を多めに買っておいたほうが
よいかもしれません。

2010年産米に 大幅値上がりの動きが出てきています。

放射能懸念、コメ価格異変 業者が10年産米確保、4~5割上昇も (1/2ページ)

小売店での店頭価格では 値上がりの様子は 今のところないものの、業者間取引では 
すでに大幅値上がりしているようです。

ですから、小売店での価格に転嫁されていない、今のうちに多めに確保しておく
ほうが無難かも・・・と思い、私も 昨日、いつもより多めに買いました。

米の価格が上がりそうな要因として、原発事故以外にもう一つ、国内で約70年ぶりに
米の「先物取引」が始まったようです。

コメ先物取引の試験上場、農水省が認可 70年ぶり復活


私個人的には 日本人の主食である米を投機マネーの対象にするのは大反対ですが、
今後、原発事故と先物取引により、米の価格は 西日本産を中心に、上がってしまう
可能性が高いと思っています。


内部被曝について、矢ヶ崎克馬さんへのインタビュー

以前も このブログで紹介したことがありますが、内部被曝のことについては
この方が 日本一分かりやすい説明をしてくださる先生ではないかと、
私は思ってます。

琉球大学名誉教授、矢ヶ崎克馬さん 

こちらは 以前書いた過去記事です。
ご覧になられていない方は 是非ご覧下さい。

内部被曝の危険性について、是非見て欲しい動画

YouTubeに最近のインタビューの音声が4本ありましたので、ご紹介します。

【福島原発】7/20/水★内部被爆のメカニズム 1/2
【福島原発】7/20/水★内部被爆のメカニズム 2/2
20110725 [1/2]たね蒔きジャーナル 「"内部被ばく"引き続き」矢ケ崎克馬氏
20110725 [2/2]たね蒔きジャーナル 「"内部被ばく"引き続き」矢ケ崎克馬氏

これも 絶対に 聞く価値ありですよ。

早く全ての都道府県で「全頭検査」を!

7/25に放送されたNHKの「クローズアップ現代」で汚染牛のことを取り上げていました。
なかなか興味深い内容でした。


福島、栃木、宮城、岩手の4つの県の稲わらから基準値を超える放射性セシウムが
検出され、それが全国15の道府県に流通し、餌として与えられました。
その中には 東日本だけでなく、三重県や島根県など 西日本の県も入っているの
ですよね。

稲わらは 消化を助け、出荷直前に与えると肉を「霜振り」にする効果があるとのこと。
稲わらが広く流通するようになったのは10年前。
口蹄疫の原因が中国産のわらではないかと疑われたからだそうです。

それで国は 国産のわらを推奨。米どころの宮城県は稲わらの生産地になった。

米どころの新潟や山形は日本海側で 雪が多いですが、宮城県も米どころであり、
且つ雪が少なく 冬~春の天候が良いので、良質な稲わらが出来るので 宮城県の
稲わらはブランド化したような人気があったようですね。

しかし、今年の冬~春は天候が悪く、稲の乾燥が遅れた為、原発事故のときも
外にわらを干していた農家が多かったそうです。

放射性物質の流れを見てみると、3/15に放射性物質は宮城県へと流れています。
このとき雨が降っていて屋外にあった稲わらを汚染させた。
農家では 雨で乾燥が遅れた稲わらを 春になっても田んぼに置いたままのところが
多かったので汚染された。

空間線量も高くはないし、まさか稲わらが汚染されているとは思いもしなかった・・・
というのが 農家、業者の人たちの言葉です。

牧草よりも 稲わらのほうが汚染が酷い状況になったのはなぜか。

稲わらには水分を取り込むための管がたくさん通っている。
雨が降るとその管に水が入り込み、水分が蒸発してもそこに放射性物質は残る。
そして次の雨で また放射性物質が残り・・・ということを繰り返し、稲わらの中で
放射性物質が「濃縮」していった。

沖縄以外の都道府県に出荷が確認されるなど、ここまで問題が大きくなってしまった
のはなぜか。

農水省の危機意識の甘さ が第一に挙げられる。
国が 宮城県の土壌の汚染マップを公開したのは 今回の問題が明らかになってから。

牧草や水についてはモニタリングの対象にしていたが、稲わらは対象外。
春になっても稲わらを干していることを農水省の役人は知らなかった。
現場の農家と農水省の役人との間にはかなり距離があるということです。

乳牛には 通常 稲わらは餌としては与えていないとのことですが、
下には「敷きわら」として敷いているそうで、その敷きわらを牛が
食べる可能性だったらありますよね?!
豚や鶏は とうもろこしが多いので、豚や鶏が汚染されているかどうかは
餌の管理次第だろうとの専門家の話。

政府の方針では 計画的避難地域、緊急時避難地域では 全頭検査、
それ以外の地域では 一部の牛の検査のみ ということになっているそうで、
避難地域外の畜産家が全頭検査を求めています。

しかし、福島県でこれから出荷される予定の牛は2万頭もいて、検査機器、人員が
足りない。

そんな中、消費者に安全をアピールする為、業者が簡易検査を独自にやっている
ところも出始めたそう。
Oisixではサーベイメーターで肉の表面を検査し、疑わしいものは細かく切って
サーベイメーターでの測定を始めた。(ゲルマニウム半導体検出器を使った検査では
ないので、簡易検査ではあるが。)

といったような内容でした。

福島県、宮城県、岩手県は あくまで国に対して「全頭検査」を求めていて
県独自でも努力してブランド牛を守ろうという姿勢が欠けているのかな、と
正直 思いましたが、栃木県、山形県、新潟県、秋田県は 県独自で 全頭検査の
方針を打ち出したことについては 評価したいですね。

山形県、新潟県は ゲルマニウム半導体検出器を使った測定を、
秋田県は 食肉の表面にサーベイメーターを当てて一定の数値以上になれば、
それをゲルマニウム半導体検出器にかけて測定、という2段階方式での検査のようです。

栃木県の検査も このニュースを見る限り、秋田県と同様に、二段階での検査のよう
ですね。
JA栃木中央会、肉牛全頭検査へ 態勢整うまで出荷自粛

牛肉の放射能検査、山形・栃木など4県も独自に実施へ

もともと 日本の食品の基準値自体が EUなどに比べて甘くなっているのは問題ですが、
放射線に対する感受性が低くなっている40歳以上の大人しかいない世帯や
お年寄りだけの世帯では 全頭検査を行った証明のマークをつけるなどした牛肉ならば、
日本の畜産業を守るために 食べることもおすすめできるかと思います。

国だけに任せていては 当分の間は「全頭検査」には ならないだろうと思います。
しかし、県独自、販売業者独自に努力して、それをアピールしているところは 
応援できるかな、という気持ちになりますよね。

中国で高速増殖炉計画が進行中

中国で起こった高速鉄道の追突・脱線事故、やはり というか、急な経済成長の
ひずみとして、このようなことはいつか起こるだろうな、と思っていた人も多いの
ではないでしょうか。

日本の新幹線をパクッたような外観。でも 技術面は まだ未熟だったということ
でしょう。

っていうか、大きな事故を起こしたことがない日本の新幹線は やはり凄いですね。

そんな中国が 高速増殖炉計画を進めているようです。

中国初の高速増殖炉が送電に成功

まだ実験段階のようですが、実験に成功したということで、今後 「もんじゅ」の
中国版のようなものができるのではないでしょうか・・・。

これは コワくないですか?

中国の内陸部から放射性物質よりはるかに大きな粒子の黄砂が飛んできているように、
ひとたび 原子炉の事故が起きれば 日本には確実に影響が及びますよね。

中国では 現在稼動している原発の数は13基。
建設・計画中だけで計70基もあると言います。

日本だけで もし「脱原発」が出来ても、韓国や中国で 原発事故があれば
偏西風に乗って日本に確実に影響が及んでしまう。

日本で脱原発を訴え、自然エネルギー財団を立ち上げた孫さんはエライと思って
いたら、どうも その後の雲行きが怪しいですね。。。

韓国で 日本の原発事故を「日本人の代表として」詫びた上に(孫さんは
在日で、帰化して日本人になっている)、「韓国には原発は必要」という演説を
され、Softbankのデータセンターを韓国に移す ということをされたのが
とても残念に思いました。

本来、日本で「脱原発」ならば、韓国でも「脱原発」を言うべきではないでしょうか。
太陽光パネルを休耕田に設置するのには賛成ですが、日本の経済活性化のためには
シャープや京セラなど、日本のメーカーのパネルを使って欲しいし、孫さんが発表して
いる方針が 昼間しか発電できない「太陽光発電」だけに特化したものになっている
ところも「なぜ?」と思います。

私が思っていることと同じようなことを 多くの方が感じていらっしゃるようで、
ネットを見ると、「脱原発」には賛成でも 孫さんの最近の行動・言動に不信感を
感じている方が多いように見受けられます。

【原発】孫正義、韓国で謝罪「日本は犯罪者になった...」Korian Spy, Son.
ソフトバンクの太陽光発電事業参入を批判

広瀬隆さん 記者会見、講演、インタビュー動画

先日のブログで触れた、広瀬隆さん、ルポライターの明石昇二郎さんが御用学者や
原子力安全保安委員長、東電会長などを刑事告発したという記者会見の動画が
ありました。

私が以前のブログで勘違いして書いておりましたが、裁判をされるのではなく、
検察に 業務上過失傷害、過失致死で捜査をしてもらう ということのようです。

あまり報道されていませんが、東日本大震災の被災者で自殺した人は6月下旬までに
151人だそうで、そのうちの68人が酪農家や農家を営む福島の人たちらしいです。
(7/12の広瀬隆さん インタビューでの発言)

ニュースなどで原発関連の自殺の件が報道されていて私が知っていたのは 
キャベツ農家の男性、飯舘村の103歳のお年寄り、酪農家の男性、「お墓に避難します」と
書き残した93歳女性だけだったので、6月下旬の段階で 68名もいらっしゃるとは 
驚きでした。

裁判をやると、時間もお金もかかるので 刑事告発という方法を取ったということです。

記者会見、長いですが ご興味のある方は ご覧下さい。

広瀬隆氏、明石昇二郎氏 記者会見

下記は 先日、福島県で行われた広瀬隆さんの講演会の動画です。
福島県内での講演ということで 住民の皆さんにとって、深刻なことを講演で
言わなければいけないのは心苦しいお気持ちだったのではないかと察しますが、
子供達の疎開の必要性や全国の受け入れ自治体の情報なども発信されています。

広瀬隆さん学習会「福島原発事故の本質-いまそこにある危険-」in 福島大学

下記は 福島県での講演の後、7/12に 東京の広瀬さんの自宅で収録されたインタビューの
ようです。
これも 他の動画と内容が被るところはありますが、必見の価値ありですよ。

110712 広瀬隆氏インタビュー 1/3
110712 広瀬隆氏インタビュー 2/3
110712 広瀬隆氏インタビュー 3/3

牛肉問題、沖縄以外の全てに流通

基準値を超えるセシウムが見つかった稲わらやそれを食べた牛が全国に流通していた
問題、ついに沖縄県以外の 46都道府県にまで拡大していることが判明しました。

鳥取でも汚染疑い牛肉流通=46都道府県に拡大
疑い牛、さらに944頭出荷=稲わらのセシウム汚染-宮城県

中には 三重県の「松坂牛」として販売された肉もあるそうで・・・。

70頭が「松阪牛」で出荷=汚染の稲わら食べた可能性-三重県

この問題、牛肉ばかりがクローズアップされていますが、この発表や報道に
違和感を感じていらっしゃる方が多いのではないでしょうか?

牛だけじゃなく、鶏や豚や馬の肉、牛乳や鶏卵は どうなんでしょう。

餌として輸入の穀物だけを与えて密閉空間で育てているわけじゃないでしょう?
野菜くずを与えられたり、外で平飼いされている鳥や豚もいるでしょうし、
何より、地下水などの飲用水が汚染されたり空気が汚染されている状況では
国産の肉は もはや 全て 疑わざるを得ないでしょう。

また、稲わらが汚染されているのだから、今田んぼにある稲や野菜は・・・?

最近はビニールハウスや室内で栽培された野菜やシイタケからも基準値を超えるものが
出てきていますよね。

セシウム汚染:シイタケから暫定規制値上回る値検出 福島

政府や農水省の対応は とにかくずさんすぎる!

今後 福島県の住民を30年間にわたり健康調査を行うそうですが、
まずは 汚染食材の流通で日本に住む全国民を 内部被曝させて、全国的に癌の発生率を
あらかじめ上げておき、そして福島県の住民でも癌発生率に有意差はない・・・という
調査結果でも出したいのでしょうか。

うがった見方かもしれませんが、対応がずさんすぎて、そういう"陰謀"のようにも
思えてしまいます。

クリス・バスビー氏 講演会

昨日のブログに書いた、クリス・バスビー博士の講演会の動画がありました。

私も 時間がなくて まだ見れていないのですが、日本でも放射線による
障害を論じるときに よく引き合いに出されるICRP(国際放射線防護委員会)の基準は 
400倍くらい間違っているところがある・・・などと おっしゃっています。

バスビー博士が所属する欧州放射線リスク委員会(ECRR)は もっと内部被曝に
対しての危険度を大きいと見ているようですね。

ICRPとECRR、どちらが 放射線に対するリスク評価を適切に行っているか、私には
分かりませんが、小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では より 慎重になることで 
避けられるものは 避けたいですし、バスビー博士の講演は 参考になるかと
思います。

京大原子炉実験所の小出助教は 放射線には「大丈夫」という数値はないが、
3/11を境に、日本は(もっと広く言えば世界は)変わってしまったのだから、
日本の第一次産業を守るために 放射線に対する感受性が低くなっている大人は 
汚染された野菜であっても食べるべき・・・と、おっしゃっています。

「○歳禁」とか、そういった表示を食品に行って 子供に食べさせてもよい食材、
大人が食べるべき食材に分けて、汚染された食材を 大人が率先して食べるべきと・・・。

それが 原子力を推進あるいは容認してきた私たちの責任であると、おっしゃっています。

たしかに小出さんのおっしゃることも 悲しいですが ごもっともだと思いました。

しかし、未来を担う子供達のために、40歳以上の大人が 汚染された食材を積極的に
食べるにしても 今の体制では 汚染牛肉の問題にしても、検査対象のサンプル数が
少なすぎて、実質「ザル」のような状態になっているのが問題ですね。

クリス・バスビー博士 講演第一部
第二部

必見!クリス・バスビー氏 インタビュー

先日 欧州放射線リスク委員会(ECRR)の委員であるクリス・バスビー博士が来日され、
講演会や記者会見を行ったようです。

自由報道協会で行われた記者会見の模様が動画で公開されていましたので、
ご紹介します。

バスビー氏によれば、今の人口がそのまま福島第一原発周辺に残るとすると、
100km以内の地域なら 癌の発生率32%増加 という計算になるとのこと。

日本から何台か車のエアフィルターを送ってもらって分析したが、
千葉市→東京を行ったり来たりしていた車では 3/11以降100日間で、
セシウムが1立方メートル730ミリベクレル検出された。

それは 60年代初めに核実験が行われていたとき イギリスにあった粒子の量は
1立方メートル2.4ミリベクレル位だったのでその300倍くらいの量である。


また、福島第一原発から100キロ圏外を走っていた車のエアフィルターからは
α線放出核種が入っていた。
それだけで はっきりとプルトニウムやウランが検出されたとは言えないが、
ある程度入っているのはほぼ確実だろう。今イギリスで分析しているので、
どの程度プルトニウムやウランが入っているか、もう少し分かる。

今回、会津若松に入り、2箇所携帯用の検出器で測定した。
土壌はかなり汚染されている。
会津は原発から100km離れている。ウラン235のピークが出てきた。

日本政府は 犯罪的なくらい無責任。

20ミリシーベルトを政府が決めたときには 内部被曝を計算に入れていないだろう。

などなど、驚くべきことを たくさん話されています。

会津については 木村真三さんが測定して 放射性物質の量は安全なレベルと、
先日インタビューでおっしゃっていたので、バスビー氏の見解は それとは
全く違っていて 驚きでした。

バスビー氏の話は かなり深刻な内容ですが、それが正しいにしても 間違って
いるにしても、努力することで できるだけ放射性物質を避けることができるので
あれば、そうするに越したことはないと思いますので、 是非 ご覧頂くことを
おすすめします。

110720 【自由報道協会】クリス・バズビー博士 記者会見

福島原発100km圏の40万人がん発症可能性有4/13バスビー教授(字幕)

汚染稲わらを与えられた牛が園児の給食に・・・

放射性セシウムに汚染された稲わらを食べた疑いのある福島県浅川町の牛の肉が
山形県酒田市内の保育園で 給食に出ていたことが分かりました。

汚染疑い牛、保育園給食で園児に…山形県酒田市

1人当たりの摂取量は20~40グラム程度と、少ないとはいえ、放射線に
対する感受性の高い小さな子供達に 給食として 出されていた・・・というのは
親御さんは 不安な気持ちでいっぱいでしょうね。

福島県産の牛は19日より出荷停止となったようですね。
しかし、放射性物質は 県境など関係なく 広範囲に降り注いでいるのに、
出荷停止措置を「福島県産」に限定しているところが いかにもお役所的対応だと
思います。 

範囲を広げれば広げるほど、東電もしくは政府が金銭補償しなければいけない金額が
青天井になりますし、それを避けたい という意図がミエミエです。

福島原発から毎日放出されている放射性物質の量が 当初の「200万分の1」に
なったとかで、「計画的避難区域の縮小」などと政府が言い始めていますが、
これは どう考えても 無茶でしょう。

リスクを分かった上で、それでもどうしても帰りたいという方は お年寄りだったら
帰ってもよいと思います。
しかし、汚染された地域に帰って 第一次産業に従事することだけは やめて
ほしいです。
もちろん、リスクを承知の上で、自分が食べる分だけを作るというなら、問題ないで
ですが、そこで作ったもの、採ったものを販売することは もう無理でしょう。

残念ですが、もはや「風評被害」ではなく、実害が出てしまっています。

チェルノブイリの場合 事故の4年後から小児の甲状腺癌が急増しました。
日本では 今はまだ、放射線が原因で病気になった住民は いないと思いますが、
本当の恐怖は これから では ないでしょうか。

出荷自粛要請だけでは駄目!

37都道府県にまで広がりを見せている「セシウム牛」の問題、ようやく
農水省は福島県に対し、19日から「出荷自粛」を要請したようですが、とにかく
全てにおいて、対応が遅い!遅すぎると思います。

国産牛からBSEが見つかったとき 国は 素早く 在庫の「全量買取り」という
方針を打ち出しましたよね。

そのときのような 東電もしくは国による「買取り」という方針が示されない限り、
単なる「自粛」要請では 出荷が延びる間にもかかってしまうえさ代などで、
畜産農家は どんどん困窮していくだけです。

牛舎の建築やえさ代などで 借金をしてやっていっているところが ほとんどだと
思うので、お金が入らなくなれば 畜産業を続けられず、廃業するところが続出する
のではないでしょうか。

そうなると、当面の生活費用、つなぎ資金を確保するために やむを得ず 産地を
ごまかしてでも出荷しようとしたり、現在行われている餌についての聞き取り調査にも 
嘘をついて出荷するということになるでしょう。
ですから、日本の食の安全は ますます崩壊していくことになります。

心配なのは これで畜産・酪農家が自殺に追い込まれたり、そこまではならなくても 
生活保護受給ということになります。

全国の食肉処理場で 検査機器を揃えることなんて、数十億の予算で できること
ではないですか?

早く 汚染されている畜産物の買取り方針、検査方針を 東電もしくは国が示して 
先の見えない不安 に陥っている生産者の方々に 希望を持ってもらうこと、
これしか ありません。

国民の血税が原発事故の賠償金に使われるのを少しでも減らすため、東電は 丸裸に
なってでもお金を集めてくるべきです。
テレビで報道されているのを見ましたが、優良な不動産とか、東電はいっぱい持って
いるじゃないですか。

清水元社長の退職金5億円 なんて、非常識 極まりない話なんですよ!

今年の秋に収穫される新米は・・・

セシウム汚染牛のニュースの波紋が広がってきています。

肉屋さん、焼肉屋さん の売上にも影響が出てきているようで・・・。

セシウム汚染:焼き肉店、客遠のく 経営悪化に拍車

国産牛の場合、「個体識別番号」によって産地(都道府県)が分かるようになって
いて、これにより、30を超える都道府県に 基準値を超えるセシウムが検出された食肉が
出荷されたことが分かり、連日ニュースになっています。

しかし ホルモンなど内蔵の場合、番号がなく、追跡が全くできないようですね。
放射性物質検査も 内蔵は対象外となっていますので、内蔵肉を食べる方は
リスクがあることを理解しておいたほうがよいかと。


心配なのは もちろん 牛だけではないです。

原発から30キロ圏外では 普通に稲作が行われていますよね。

広瀬隆さんが 先日 福島に講演に行かれたそうで、そのときのことをインタビューで
語っていらっしゃるのを 動画で拝見したのですが、 青々とした稲を見て、
地元の農家の方に「お米の収穫は どうされるのですか?」と尋ねたところ、
「混入します。」という答えがあったと、おっしゃっていました。

「混入」・・・そうです。 現在 色々な産地のものを混ぜ合わせている大手メーカー
などの牛乳と同じことを お米でもやろうとしているのですね。

農家も生活が かかっているので、気持ちは分からないではないですが、こういった
ことを耳にしてしまうと、毎日の食卓に上がる食材選びに ますます慎重にならざるを
得ません。。。

東電は 今のところ、30キロ圏内の農家しか、補償の対象にしていないようですが、
300キロ以上離れた静岡県のお茶農家にまで被害が及んでいるのですから、距離で
区切るとは とんでもないことですね。

早く 対象を 原発事故によって被害を受けた 全国の全ての農家 にまで広げて、
東電がたくさん持っている不動産などを売却してでも 必ず補償の費用を捻出して
ください。

ずさんだった農水省の対応

ここ2日ほどでいきなり このブログへのアクセスが急増して びっくりです。

それまで1日のPV数が 80~130件ほどだったのに、7/16はPV数が1,149
FC2ブログ内でのランキングが

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エコロジー 1位 / 1294人中

となっており、驚きました。

最近毎日のように記述している原発関連だけでなく、色々な検索ワードで検索されて
このブログをご覧頂いているようで、皆様 有難うございます。

+++++++

本来市場に流通してはいけない、たくさんの「汚染牛」が流通してしまった問題、現状の
ずさんな検査体制では やはり「氷山の一角」ではないでしょうか。

下記は農水省から 畜産農家の皆さんへ配布された文書です。
http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/saigai/pdf/seisan_110321.pdf

7/17放送の「サンデーフロントライン」でもコメンテーターの方が指摘されていましたが、
「事故の発生前に刈り取った飼料を使いましょう。」とか、
「倉庫など屋内で保管された飼料を使いましょう。」とか、
こんなものが『指導』と言えるのでしょうか。

この文書を読む限り、単なる「努力目標」のようにしか、見えませんが・・・。

実際、浅川町の畜産家のケースでは そのような通達自体、「知らなかった」と、
インタビューに答えていますし、「原発から80キロ離れた白河町の農家から
譲り受けた稲わらが まさか汚染されているとは、思いもしなかった。」との
ことですよね。
ですから 上記の甘い文書ですら、福島県の畜産業の方に行き渡っていなかったという
ことです。

福島県内どころか、原発から140キロ離れた 宮城県登米市の稲わらからも1キロ当たり、
3647ベクレルという放射性セシウムが検出されていますし、それ以前には
320キロ離れた静岡県のお茶からも 1038ベクレルのセシウムが検出され、フランスで
押収されるという事件が起きているのですから、農水省が 稲わらからの汚染は
「想定外」だった、というコメントをしているのは 間抜け としか、言いようがないでしょう。

農水省のHPを見ると、ショックを受けましたが、4月23日~5月31日の間だけで、
これだけの牛が出荷したり、移動したりしています。
http://www.maff.go.jp/j/press/seisan/c_suisin/110602.html

●計画的避難区域内の牛の移動状況等〔4月23日~5月31日〕
合計:5,449頭〈うちと畜場出荷:1,684、うち移動:3,765頭〉
〈参考〉同区域内の牛の飼養頭数:約9,300頭
●緊急時避難準備区域内の牛の移動状況等〔4月23日~5月31日〕
合計:1,385頭〈うちと畜場出荷:1,152頭、うち移動:233頭〉
〈参考〉同区域内の牛の飼養頭数:約7,500頭


牧草の放射性物質の検査結果も農水省で発表されていますが、県単位というより、
ホットスポットのように牧草の汚染度の高い地域が点在しています。
牧草中の放射性物質の調査結果について

この中で、放射性物質の検査がされているのは 9日に汚染された肉が発見される以前に
実施された福島県産の牛肉の検査件数はわずか45件!だそうですよ。
放射能汚染牛肉が市場に流通―消費者に衝撃

牛の体表面だけを サーベイメーターでなぞるだけの簡易検査では何も問題なく、
解体後、食肉になってから検査して基準値を超えるものが 続々と出てきているの
ですから、機械が足りないだの、人員不足だの、と言い訳ばかりしないで、
1日も早く、福島県だけでなく、日本全国全ての件の食肉処理場に放射性物質の
分析機械を導入し、「全頭検査」をすべき。
もちろん、牛だけでなく、豚や鶏など、全ての食肉についてね。

それと スーパーに行くと、「国産」としか、表示していない肉が 多いですが、
これも改めてもらいたい。
都道府県だけでなく、市町村単位まで表示すべきです。

福島県から牛が 全国に移動していることや、産地偽装があるかもしれないことを
考慮すると、全頭検査が導入されていない現段階では スーパーに行っても 
「国産」の食肉を買う気になれません。

九州在住の私でも このような状況なら、牛肉はオージー、豚肉はアメリカ産、
鶏肉はブラジル産を買うしかないかな・・・と思っています。 

日本の食の安全は この福島原発事故によって 完全に崩壊しました。
東電は 破産してでも 農畜産業、漁業の方達に しっかり補償をしてください。

とんでもない環境省

環境省が 放射能がれきの埋め立て基準について、とんでもない方針を発表しました。

10万ベクレルまで大幅引き上げ=福島の放射性がれき埋め立て基準-環境省

それまでは「1キロ当たり8000ベクレル以下」という基準だったのが、
各地のゴミ焼却場から出てくる焼却灰に それを超えるものが 続々と出てきたので、
10万ベクレル/kg まで大幅緩和って・・・。

環境省は 住民の環境を壊すための省なのか、と疑いたくなるような、もう
何でもありの方針変更ですね。

この調子だと、下水処理場での処分に困って大量にたまっている放射能汚泥を
埋め立てやコンクリートに再利用してよい基準なんかも そのうち大幅緩和しそう
じゃないですか?(現在は8000ベクレル以下で埋め立て可能、放射性セシウムで
100ベクレル以下の場合セメントに利用可能)

不気味なのは 下水処理場から、未だに半減期の短い(8日)の放射性ヨウ素が
検出されているところがあること。

長野県、静岡県、山梨県などの下水処理場の汚泥の検査結果として公表されて
います。
長野県松本市 下水道汚泥の検査結果について
狩野川流域下水道における下水汚泥中の放射性物質濃度の調査結果
山梨県流域下水道汚泥中の放射性物質の調査結果について

爆発から3ヶ月を経過して、セシウムは検出されても、半減期8日のヨウ素は
検出限界以下にまで減っていると思いきや、未だに下水処理場の汚泥から検出されていると
いうことは 福島第一原発からは ずっと 放射性物質が大気中、地下水中に
漏れ続けているということなのでしょう。

それなのに、政府といい、東電といい、工程表の「ステップ1」が ほぼ予定通りに
進んだ・・・など、耳障りの良いことだけを発表しているのは 相変わらずのようです。

牛のセシウム汚染、続々と明らかに・・・

また、セシウムが高濃度に検出された食肉がすでに流通していた というニュースです。

セシウム汚染餌の牛、42頭出荷=仙台、千葉、東京、横浜で食肉処理-福島県

注目すべきは 南相馬市と違い、浅川町は 原発から70~80キロ離れていて、
「計画的避難地域」ではない、ということですね。

南相馬の例と同じく、外に置いていた餌の「稲わら」から 牛が内部被曝してしまった
のが 高濃度の放射性セシウムが検出された原因のようですが、農水省は 計画的
避難地域にある 畜産・酪農業者に対して、放牧を自粛し、原発事故前に収穫して
屋内にあるものを与えるように、通達していたようですね。

南相馬のケースは 畜産農家が 調査に対しても 外に置いている餌は与えていないと
嘘をついていたようですし、「配合飼料が届かず、やむを得ず与えた」と言っている
ようなので、本当に責められるべきは すぐに補償や牛の買取をしなかった東電であり、
政府だと思います。
ですから、この農家の方ばかりを責めるわけにはいきませんが 内部被曝するだろうと
分かっていて、外にある餌を与えたというのは・・・とても残念でなりません。

計画的避難地域外であれば、放牧禁止とか、牧草の制限もないでしょうから、この
浅川町の例は 「氷山の一角」では ないでしょうか。

福島県だけでなく、宮城県、茨城県、千葉県あたりの 食肉・牛乳は 基準値を
超えるものが 検査をくぐりぬけて、もしくは 検査が間に合わずに 出荷されて
いる というケースが 実はたくさんありそうな気がします。

牛乳も 危ないと思いますが、西日本産の牛乳と混ぜて 線量を下げて流通している
ということもあるようですね。武田邦彦さんのブログにありました。
http://takedanet.com/2011/07/post_088c.html

福島県で牛の全頭検査を検討中だが、検査機器が県に1台しかなく、職員が残業して
めいっぱい検査しても追いつかない・・・という内容のニュースを見ました。
検査機器なんて、1台2000万円以下とか、そんなものでしょう。
国もしくは東電の責任において、全国の食肉処理場に 検査機器を大量に投入し、
福島県だけでなく、全国の牛、豚、鶏、牛乳、卵 全てを検査すべきでしょう。

宮崎県の口蹄疫の事件のときは 感染していない牛や貴重な種牛まで殺処分したり、
BSEのときも国が即座に国産牛を買い上げて全頭検査を実施したりと、徹底して
対策を実行したのに、今回の 食品の放射能汚染の場合は そんな姿勢が 微塵も
見られないですね。

それが 残念でなりません。

本日、広瀬隆さんの記者会見予定

先日のブログで触れた、広瀬隆さんが 福島県アドバイザーの山下俊一氏らを
刑事告発するという話、本日の夕方、会見が行われるそうです。

7月15日(金)広瀬隆氏・明石昇二郎氏記者会見

これ、u-treamで生放送されないのでしょうか?

会見の模様を見てみたいです。

山下俊一氏と言えば、自身が 被曝二世でありながら、
「年間100ミリシーベルトまでは何の心配もない。」とか、
「放射線の影響は、実はニコニコ笑ってる人には来ません。 クヨクヨしてる人に
来ます。」などと福島県で講演して、その後、子供達の被曝を心配する父母たちから、
アドバイザー解任を求める署名運動が起こったりしましたよね。

でも、その後、解任どころか、出世して 福島医科大学の副学長に就任していたの
ですよ。

長崎大:山下教授、福島医科大副学長に15日就任 被ばく医療の人材育成 /長崎

元々、この御用学者にアドバイザーになってもらうことを頼んだのは
佐藤雄平 福島県知事で、子供の被曝上限の 年間20ミリシーベルトというのも
佐藤知事が国に要望した・・・と、記者から暴露されましたよね。

原発事故が起きたことが 福島県民にとっては まず不幸なことでしたが、
こんな人が現在知事をやっていたことも また不幸なことだったのではないかと
思いました。 

東電に歯向かった為に逮捕されたともささやかれた、前知事の佐藤栄佐久氏のほうが 
よかったですよね。

反原発のヒーローとなった小出裕章さん

最近 地上波のテレビ番組を見ていて 感じるのは 「御用学者」が
あまり 出演しなくなったり、コメントを言わなくなったことですね。

代わりに、よく見かけるようになったのが 京大原子炉実験所の小出裕章助教。

東電は 広告費に年間250億も使っていたので 原発事故直後の3月、4月くらい
までは マスコミに圧力をかけたりということを露骨にやっていたようですが、
5月頃から 小出さんのような方のコメントが 地上波テレビで よく紹介されるように
なっています。

当然のことですが、東電の広告費が大幅に削減された様子で、
テレビ局も「金の切れ目は縁の切れ目」という感じなのでしょうか。

今や、小出裕章さん、広瀬隆さん など、反原発の旗手ともいうべき方々の本は
売れまくり、講演会は 常に 満席で入りきれない という状態が続いているようで
すね。

でも、それは ご本人たちにとっては とても複雑なことなのではないでしょうか。

この福島の原発事故がなければ 反原発の旗手たちが ここまで注目されることは
なかったはずです。
こういう私も『ニワカ』のひとりで、今まで原発問題に無関心だったことを
恥じました。

最近 めっきりテレビでは見る機会の減った「御用学者」ですが、ある御用学者から、
福島の原発事故後、小出裕章さんは こう言われたそうです。

「あなたは勝ったと思っているでしょう?」

「とんでもない。 大敗北だと思っています。
事故を止められなかったのだから。」

と答えたと、講演でおっしゃっているのを以前動画で拝見しました。

小出裕章さんが 今、反原発のヒーローのようになっているのは 原発事故後に
原発推進派から原発批判派に変わった武田邦彦さんのような学者さんと違い、
40年間 一貫して 原発の危険性を訴え、「それでも どうしても作りたいのなら
東京に作るべき。」とおっしゃってこられた、そのブレない姿勢です。

原発事故後に「勝った」「負けた」と 言っているような どこかの御用学者さんとは
生き方も人間性も違うということですね。

下記の動画をご覧下さい。

佐賀県の玄海原発でのプルサーマル発電をめぐって、平成17年に行われた討論会に
小出さんとともに出席されていた「プルトニウムは飲んでも安全」と豪語する大橋教授、
今 東大の中で研究室の名前も変えて雲隠れしているようですが、今のコメントを
是非聞いてみたいものです。

ちなみに、この討論会、九電の社員が大量にサクラとして動員されていたことも
「やらせメール事件」によって、明らかになっています。
会場に起こる笑いや拍手が むしろ大橋教授を援護するような形になっていて、
ちょっと気味が悪いです。

雲隠れした「プルトニウムは飲んでも安心」の大橋弘忠


下記は最近の小出裕章さんの7/3の広島での講演動画です。

小出さんの講演を 一度でもご覧になられたことがある方なら、どこで行われても
ほぼ同じスライドで同じ講演内容となっていますので、二度、三度と見る必要はないかと
思いますが、まだ一度もご覧になられたことがない方は 是非!ご覧下さい。

小出裕章さん広島講演 2011.7.3

基準値超のセシウムが検出された牛肉、すでに一部は消費済みだった。

南相馬から出荷された牛肉の放射性セシウムが基準値を大幅に超えていた問題。
すでに 牛肉の一部は 10都道府県の販売業者や飲食店で消費されていることが
分かりました。

2頭の牛肉からもセシウム=流通は10都道府県に-東京都

以下は関連のニュースです。

牛肉 5都府県の業者に流通

11頭と別の牛からもセシウム=南相馬市の農家が出荷、一部消費-静岡市
餌のわら 放射性セシウム検出

わらから7.5万ベクレル

原発事故後の福島産牛肉は 大幅に値崩れしているはずですから、そういった牛肉を
積極的に使用したがるのは 飲食店などの外食産業や加工食品、お弁当などでしょうね。
あと、横浜市など、福島産を積極的に使っていた地域の給食も・・・?

すでに 全国の 多くの方が 基準値超えの放射性セシウムが検出された牛肉を
知らずに 食べてしまっているものと思います。

もともと この原発事故後に設定された日本の食品基準は 海外から見たら、何十倍も
甘い基準だったのに、その甘い基準値の何倍もの数値が検出された牛肉が出荷されて、
一部は、もしくは 大部分は 消費されてしまったのです。

すでに消費されていることが分かっても お得意の決まり文句「直ちに健康に影響は
ない。」という見解のようですが、ふざけるな!と言いたい。

本当に信じられないような酷い話ではないでしょうか。

5億円もらって退職した東電・清水社長

ネット上の噂で東電の清水社長の退職金が5億円というのがありましたが、
これは本当のようですね。

田中優さんがこの件をおっしゃっていました。

枝野官房長官から「退職金を返上する気はないのか?」と
問われ、「私も老後の生活がありますから。」と答えたとか。

「老後の生活」って、この方の年収、なんと約7億円だったんですよ。

これは東電だけではなく、色々な関連会社の取締役や顧問になっていたからです。
事故後に辞任しましたが、経団連の副会長でもありましたよね。

原発事故後、「過労」ということで 入院していた間には 資産整理を行い、
購入していたマンションの1億円のローンも完済していたことが週刊文春で報じられ
ました。

また、清水社長の奥さん(勝俣会長の娘さん)とお子さんはシンガポールに逃げている
ともネット上で噂されています。

この清水社長だけが悪いのではなく、歴代の東電の社長、会長、役員 全ての
責任だと思いますが、これだけの酷い事故を起こし、情報の隠蔽も行い、福島県や
その隣県、関東や静岡までにも及ぶような広い範囲の農業、漁業、畜産・酪農業の方に
甚大な被害を与え、(報道されているだけで)避難準備区域等から5人の住民の自殺者まで
出した企業のトップですよ。

それなのに、ごく普通に巨額の退職金を貰い、それを寄付することもなく、
「老後の生活がありますから」って・・・。
普通のサラリーマンの生涯年収の何十倍も貰っているのに、なんて欲深い人でしょうか。

これが東電の企業風土というものでしょうか。呆れましたね。

福島産牛肉から基準値の5倍の放射性セシウム

これは衝撃を受けたニュースでした。

セシウム、牛11頭すべて規制超…南相馬の農家

今まで 緊急時避難準備区域から2924頭の牛がすでに出荷されているそうで・・・。

牛の身体の表面にサーベイメーターを当てて簡易検査を行うだけで、出荷OKという
ことに今までなっていたのが まず驚きです。

そもそも、身体の表面に出てくるのは ガンマ線を出すものだけでしょう。

ストロンチウムのようなβ線しか出さないものは サーベイメーターでは
全く分からないし、このセシウムが基準値の5倍も検出された牛も 体表面の
簡易検査ならばクリアしていたわけでしょう?

こんな ずさんな検査を行って 2924頭もの肉牛を すでに出荷しているって
農水省は 全国にいる日本国民を食品で内部被曝をさせたいのですか?

私が このニュースを見て 気になったのは 食肉処理されて出回った2924頭の
行方と、南相馬市も含めた緊急時避難準備区域、特に南相馬市よりもさらに線量が
高くなっている飯舘村などから、牛が北海道や宮崎県に移動したことですよ。

これらの牛は 「福島産」では 安くしか売れないから、「北海道産」「宮崎産」と
いう表示になってしまうはずです。

今頃になって、検査強化などと発表していますが、「検査強化」じゃ、全く不十分です。

牛肉の放射性物質検査強化へ=セシウムの規制値超えで-福島県

線量が高い地域からの牛や豚、鳥の食肉や牛乳、卵は全て「出荷停止」にして
東電に買い上げさせるか、もしくは それができないのであれば 「全頭検査」を
すべきでしょう。

これは かつてのBSEどころの騒ぎじゃありませんよ。大変なことです。

私は すでに何ヶ月も前から 「国産」としか表示されていない牛肉は購入して
いませんし、肉が混ぜられてしまう危険がある挽肉も怖くて買えなくなっています。
牛乳も 何ヶ月も購入していません。

買うのは オージービーフやブラジル産の鶏肉など。

しかし、外食や子供の給食、加工食品になってしまうと、どこ産が使われているのかも
全く分かりませんし、自治体によっては 福島産を応援する・・・とか言って、
積極的に給食で野菜や肉を使っているでしょう。

これは 酷い話です。 農家や酪農家、畜産業の方には何の罪もありませんが、
政府やお役所がやっていることは まさに殺人行為ですよ!

電力会社と癒着している町長、県知事

菅総理の思いつきの方針だと思いますが、全国原発に対する「ストレステスト」を
やるということで、再稼動に応じることを決定していた佐賀県、玄海町の岸本町長は
「はしごをのぼっていったら、いきなりそのはしごを外された。」と怒っている
ところが報道されています。

これに加えて 九電の「やらせメール」問題まで発覚したものですから、
今はNO!と言わざるを得ないのが 岸本町長と古川佐賀県知事の立ち場なのでしょう。

でも、内心は 早く再稼動させたくて しょうがないのでは?と疑いたくなるくらい、
九電と癒着していますよ、この県知事と町長は。

まずは 岸本町長のほうですが、町長の親族が経営する地元ゼネコン、「岸本組」の
最大の取引先は 九電とその子会社である西日本プラント工業です。

http://hunter-investigate.jp/news/2011/07/ob-hunter1317-1517-21.html

また、古川康知事のほうですが、父親が九電社員で玄海原子力発電所PR館の館長
だったというのはウィキペディアに出ているくらい、有名な話ですが、
古川知事自身、九電から政治献金をもらっていたことを 参議院議員の有田芳生さんが
twitterで暴露されています。

唐津駅前整備で約5億円、「九州 国際重粒子線がん治療センター」建設でも
約39億円の寄附を九電から受けているそうで・・・。

https://twitter.com/#!/aritayoshifu/status/89132494812749824

また、玄海原発の玄海原発の所長ら九電幹部が 佐賀県の古川康知事の
政治団体に対し 個人献金していたことも報道されています。

九州電力:佐賀知事に玄海原発所長ら幹部が献金

この、原子力行政をめぐる政・官・財・研究者、地元住民まで巻き込んだ、
金による癒着の構図がある限り、どんなに国民の声が 「脱原発」に傾いても 
今の電力会社の独占状態を壊すことすら、難しいと思います。

「ボタニカルエマルジョン」のアウトレット品が登場

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九電やらせメール発覚

地上波のテレビなどのニュースでも大きく取り上げられていますので、
皆さんご存知かと思いますが、九州電力が 先日広告代理店が人選した住民7人を
招いての番組で 原発を推進する立場からの「やらせメール」を子会社などに
指示していたことが発覚しましたね。

九電:「原発賛成」やらせメール 関連会社に依頼

九州電力 「やらせメール」依頼の全文

何より、不信感を招いたのは その後の 九電の眞部社長の記者会見です。

やらせメールが 社長からの指示だったかどうか、社長自身が関与したどうかについて、
最初は「ノーコメント」を連発し、途中で社員からのメモが差し込まれてそれを
見た途端、「私は関与していないが、最終的な責任は社長にある。」というふうに、
変わりましたね。

自身のことを聞かれているのに、関与したのかしていないのかを 他の人から
差し込まれたメモを見ないと 言えないというのは この経営者、いったい何なの
でしょう・・・?

企業経営者というよりは まるで苦しい言い訳をしているときの官僚の答弁の
ような記者会見。

地域独占企業である電力会社の社風やその社員は 官公庁の職員のよう、という
話を聞いたことがありますが、まさにその通りですね。

また、早々に再稼動を容認する姿勢を示していた佐賀県玄海町の岸本町長ですが、
一転して、再稼動撤回の方針を示唆しました。

運転再開の同意撤回へ=玄海原発問題で地元町長

この岸本町長、うわべでは 「撤回」とは言っても、内心は 原発を稼動させたくて
仕方ないと思いますよ。

町の歳入の6割が原発マネーなうえに、岸本町長のファミリー企業の
地元ゼネコン、「岸本組」の一番のお得意先が 九電とそのファミリー企業であることが
報道されていますね。

この問題、今後も注視していきたいです。

やはり内部被曝させられていた!福島県の子供達

東京電力福島第一原発の事故で、国の原子力安全委員会は四日、三月下旬に福島県内の
第一原発周辺の市町村に住む子供約千人を対象に行った放射線被ばく調査で、
45%の子供が甲状腺に被ばくしていたことを明らかにしたそうです。

福島第一周辺の子1000人調査 甲状腺微量被ばく45%

1歳児の甲状腺被曝量に換算すると20~50ミリシーベルト/年 の被曝が
調査対象の1080人のうちの45%の子供たちに見られたとのこと、これは深刻な
事態ではないでしょうか。

調査を行った地域や人数が いわき市、川俣町、飯舘村と限定されていること、
もっと広範囲の子供達で調査を行っていれば、さらに深刻な事態が明らかになった
ことでしょう。

先日、福島県の子供達の尿からセシウムが検出された問題について、テレビに
出演された北海道がんセンターの西尾院長は 生物学的半減期を考慮すると、
100日以上経過すると、96%が排出されていると考えられる、と語っていらっしゃい
ました。

つまり、体内に取り込まれたほとんどの放射性物質がが対外に排出された
状態(5月下旬)で尿検査を行い、それでもセシウム134が 1.13ベクレル、
セシウム137が1.3ベクレル(単位は毎リットル) という、小出さん曰く、
「通常より1桁高い値」が検出されている・・・ということではないでしょうか。

検出されたベクレルの数値だけを見ると、「微量」という言葉が当てはまるのかも
しれませんが、果たして これを「微量」だけで片付けてよいものでしょうか・・・?

広瀬隆さん、御用学者を刑事告訴するらしい。

You Tubeに広瀬隆さんの最近の講演の動画がありました。

日本一の原発銀座、福井県での講演です。
休憩を挟んで合計3時間ほどと、かなり長いのですが、相変わらずパワーポイントを
駆使した分かりやすい説明で、だらだらとした長さは感じさせませんね。

今までこのブログなどで 何度も広瀬隆さんの講演の動画を紹介しましたので、
それと 内容が被るところも多いのですが、広瀬さんの すごいところは
講演の資料に決して手抜きをされないところですね。

中にはどこに行っても 100%同じスライドばかりで講演される方もいらっしゃいますが、
広瀬さんの場合、先日の佐賀県での講演のときは ちゃんと玄海原発の問題点を
スライドにし、今回は 福井県ということで、美浜、高浜、大飯、もんじゅ の
問題点を調べてスライドにし、的確に指摘をされています。

前半、後半とあって、3時間もは 長くて見る気がしない、という方には
後半だけでも 見ることをおすすめします。

後半の4番目辺りの動画の中で 広瀬隆さんが 山下俊一氏など、放射線医学の
御用学者たちを 刑事告訴する予定で準備している・・・というお話があり、
私としては この裁判の行方を注視していきたいと思います。

広瀬隆連続講演会・敦賀&福井(2011.6.25&26)前半1/8
広瀬隆連続講演会・敦賀&福井(2011.6.25&26)前半2/8
広瀬隆連続講演会・敦賀&福井(2011.6.25&26)前半3/8
広瀬隆連続講演会・敦賀&福井(2011.6.25&26)前半4/8
広瀬隆連続講演会・敦賀&福井(2011.6.25&26)前半5/8
広瀬隆連続講演会・敦賀&福井(2011.6.25&26)前半6/8
広瀬隆連続講演会・敦賀&福井(2011.6.25&26)前半7/8
広瀬隆連続講演会・敦賀&福井(2011.6.25&26)前半8/8

広瀬隆連続講演会・敦賀&福井(2011.6.25&26)後半1/5
広瀬隆連続講演会・敦賀&福井(2011.6.25&26)後半2/5
広瀬隆連続講演会・敦賀&福井(2011.6.25&26)後半3/5
広瀬隆連続講演会・敦賀&福井(2011.6.25&26)後半4/5
広瀬隆連続講演会・敦賀&福井(2011.6.25&26)後半5/5

読売の正力松太郎と原発

先日 You Tubeで とても興味深い動画を拝見しました。

日本に原発を持ち込んだのは 読売新聞の社主だった正力松太郎氏なのです。
このことは 私は何となくは 知っていましたが、経緯を詳しくは知りませんでした。

正力氏はCIAのエージェントとして活動していたらしいですね。

米ソの冷戦、核兵器開発戦争の中、1954年(昭和29年)第五福竜丸がアメリカが
ビキニ環礁で行っていた水爆実験の死の灰を浴びて被爆するという事件が起きました。

これで日本の世論は 核兵器や核実験に対し、NO!という声が高まるのですが、
その世論の高まりに危機感を感じたのが 日本と西側友好国に「濃縮ウラン」を
売りたがっていたアメリカです。

アメリカは正力と懐刀の柴田秀利に近づき、読売新聞と日本テレビは
「毒をもって毒を制す」と、資源の乏しい日本には 原発が必要、という世論形成を
計るのです。

「原子力発電は最もコストが安く経済的」
「原子炉から出る死の灰も 食物の殺菌や動力機関の燃料に活用できる」などと
謳われたわけです。

その後、正力は衆議院議員にも当選、初代原子力委員長となります。
1963年には 日本で最初の原子力発電所が茨城県東海村に誕生。

この動画で 日本に原発が導入された経緯を見ると、モロに米ソ冷戦の
中に日本が巻き込まれ、軍事大国主導の世論形成に利用されたのが新聞とテレビだった
わけですよね。

二度の原爆を落とされ、第五福竜丸でも被爆し、三度も核兵器の被害に遭った日本。
核に対する強いアレルギーを持っていた当時の世論を こうも簡単に変える力を
メディアは持っているのです。

今、福島の原発事故によってかつてないほど反原発、脱原発の世論が盛り上がっている日本。

大事故がきっかけになったのは 誠に皮肉なことではありますが、この機会に 原発の
廃止へ向けて舵を切らなければ、もう「脱原発」は あと何十年かかっても きっと 
できないでしょう。

原発導入のシナリオ ~冷戦下の対日原子力戦略~

市民科学者としての生き方を貫いた高木仁三郎さん

ご覧になられた方も多いかと思いますが、7/3に放送された「サンデーフロント
ライン」で、核化学者の高木仁三郎さんの半生を報道されていて、とても感銘を
受けました。

高木さんのことは 原発事故後、You Tubeで見た「朝まで生テレビ」の原発第二弾に
出演されていたのを見るまで、私は恥ずかしながら知りませんでしたが、核化学の
専門家という立場から 反原発を訴えていらっしゃり、「原子力資料
情報室」の中心的存在として活動され、癌でお亡くなりになられたこと程度しか
知りませんでした。

高木さんは 東大理学部化学科を卒業後、日本原子力事業に勤務、その後
東大原子核研究所助手となられ、その頃は プルトニウムを発見したアメリカの科学者に
憧れていたそうです。

しかし、その科学者の本を読んでいるときに、これはおかしい、何と言うことだ!と
衝撃を受け、それが人生の転機となって、教鞭をとっていた東京都立大学を辞め、
どこの大学にも、企業にも 所属せず、「市民科学者」として生きる道を選択された
そうです。

その頃は 市民運動の形での反原発活動はあっても、原子力の専門家という立場から
原発の危険性を訴える方がおらず、高木さんは原子力資料情報室に参加され、
中心的なメンバーとして活動をされます。

今となっては You Tubeでの高木さんが出演された「朝まで生テレビ」の動画が
テレビ朝日の著作権侵害の申し立てで消去されていて、もう見ることができないのが
残念ですが、その番組で論争していた加納時男氏(元東京電力副社長から参議院議員へ、
2010年に引退)に、「反原発の科学者の中で唯一尊敬できる存在が高木仁三郎さん
だった」と言わしめるほど、存在感のある発言をされていました。

反原発活動をする中で、自分は科学者なのか、活動家なのかと悩み、また推進派からの
圧力や嫌がらせ、また、あるときは 反原発活動から身を引かせるための3億円の
資金提供を申し出る団体が現れるなど、たくさんの困難があったそうです。

ですが、数々の嫌がらせや圧力にも屈せず、3億円の資金提供の話も即座に断るなど、
高木さんは 地位や名誉や利権に関係のない、「市民科学者」としての生き方を貫きます。

そしてその活動は世界で認められ、もうひとつのノーベル賞といわれる
「ライト・ライブリフッド賞」を受賞。
残念ながら その後 大腸がんを発症、肝臓に転移し、2000年に 62歳の若さで
お亡くなりになられるのですが、お亡くなりになられる直前まで、後進を育てようと、
高木学校というものを立ち上げて市民科学者の育成にご尽力されたそうです。

下記の論文をご覧下さい。
これは高木さんが1995年に 日本物理学会に発表した論文だそうですが、見事に
今の福島原発事故を 予見させるような内容となっています。

http://ci.nii.ac.jp/lognavi?name=nels&lang=jp&type=pdf&id=ART0002195281

今、もし高木仁三郎さんが お元気でいらっしゃれば この福島の原発事故に
ついて、何とおっしゃるでしょうか。
天国から 今の状況を 嘆いていらっしゃることでしょう・・・。

電力会社の「霊感商法」

橋下知事ナイス!ちょっと言うことは過激かもしれませんが、彼はいつも記者会見で
上手い表現をしてくれますね。

電力会社の今やっている「原発を動かさないと電気が足りなくなる」キャンペーンの
ことを「霊感商法」と表現しました。

橋下府知事「関電も霊感商法」…「15%節電」下方修正無しに猛反発

過度な節電は必要ない、と2000社にメールを配信したというのも 
いかにも橋下さんらしいですね。

橋下知事「過度な節電必要ない」と2000社に


私も 電力会社のこのやり方、「霊感商法」とまでは思いませんが、「脅し」に
近いものだと思っています。

だって、東電はあの「計画停電」だって 本当は やる必要がなかったのですよ。

東京電力がもっている発電の能力は、6300万キロワット。
これに対して計画停電が実施された3月14日の電力消費量は、たった2800万キロ
ワットだった と武田邦彦さんのブログにあります。

「節電」は本当に必要なのか?(1)  電気代はなぜ高い?

それに、Yahooや東電のホームページ、駅の電子掲示板などで表示されている「電力使用状況
グラフ」の 使用率数値が、水増しされていることが分かったのです。

「ピーク時供給力」を、稼働可能な設備のフルの容量ではなく、そのつど東電が恣意的
に決めた 「供給目安」の数字とすることで分母を減らすのがその手口で、実際より
15%も上乗せされている 日もあった とのこと。

http://www.mynewsjapan.com/reports/1453

気に食わないのが 本当の電力供給可能な量を隠しながら、15%削減を
「義務化」などとしたことです。

日本の約東半分の経済、農業、漁業に大打撃を与え、平穏な住民の幸福を奪って
しまうような大事故を起こしながら、それで 電力が足りなくなりそうだから
「節電義務化」なんて、どうして上から目線なんでしょうか。

しかも1時間当たり100万円以下の罰金が 課せられることもあるって、
「ふざけるな!」と言いたい。

罰金が課せられるべきは ユーザーではなく、東電のほうでしょう。

それなのに、清水社長の退職金が「5億円」って本当ですか?

東電は この事故とその後の対応で、とことん、日本国民を敵に回した感じですが、
悲しいことは 独占企業ゆえに、それでも 関東にお住まいの方は 東電以外から
電力を買えないことですよ。

私たち 化粧品メーカーでもそうですが、普通 お客様がメーカーの対応などで
嫌な思いをしたら、「もう二度とあそこから買うか!」ってなりますよね。

しかし、競争がないゆえに、電力の場合は お客様は電力会社を選べないこと、
だから「上から目線」で時には節電を命令し、コストカットの努力もせず、
社員の待遇も 一般的な民間企業より破格に良い。

東電が賠償金を賄いきれなくて そこに税金が一部でも投入されるのなら、
それと引換に、「発送電分離」を行うことは 絶対条件でしょう。
発送電分離もできないなら、こんな 「親方日の丸」の企業、多額の賠償金でさっさと
潰してしまえ! そう思います。

福島県の子供達の尿から放射性セシウム検出される。

これも衝撃的なニュースですね・・・。

福島県の子供たち10人の尿を検査したところ、全員から放射性物質が検出されて
しまいました。

子どもの尿からセシウム 福島の10人全員検出 5月採取

京大原子炉実験所の小出さんの話によると、

これは 福島原発事故での内部被曝であることは確実。
平常時ならばセシウム134は全く検出されず、Cs137は1桁低い値であると。

福島原発事故がなかった場合は セシウム134は半減期2年なので検出されないだろう。
セシウム137は大気圏中核実験で飛んできて、地球上くまなく汚染されているが、
それは0.1~0.2ベクレル/kgほど。

影響は 必ず出てくるだろうと考えられるが、自然界にはカリウム40という放射性物質が
自然界にあり それにより人体は内部被曝している。
それらにセシウムの被曝が積算されるわけだが 自然の被曝と比べて今回のセシウムの
被曝が多いとは思わない。

放射性物質は尿から排出されただけでなく まだ体内に残っているものも当然ある。
どの時期に採取調査した尿であるかということも重要
(今回の報道によれば、5月下旬に採取した尿とのこと)で、もし3月に採取していれば
もっと多い値が測定されていただろう。

内部被曝対策としては 食べ物から放射性物質を摂取しないようにしなければならない。
学校給食では汚染度の低いものを選んで与えるようにしてほしい。

とのことです。

下記に小出さんのコメントが聞ける動画(音声のみ)へのリンクを貼っておきますので、
ご興味のある方は 聞いてみてくださいね。

20110630 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章

福島県やその隣県の学校給食、「地産地消」とか、地元の農家を応援するという理由で、
福島県の牛乳や野菜を使っているところが多いようですね。
これは 即刻やめていただきたいです。

あと、農水省が 「200ベクレル/kg以下の汚泥を肥料に」する方針を示したそうですが、
これも酷い話です。

ガレキや下水処理場の汚泥を埋め立てやコンクリートに・・・というニュースも
そうですが、日本の政治、官僚のやろうとしていることは 汚染を日本全国に広める 
ことに他なりませんね。

本来は このような事故があったときには 汚染をできるだけ狭い範囲で収める、と
いうことを最も重要視すべきなのではないですか?

震災が起きて以降、この国の政府やお役所には 失望させられてばかりですが、
日本に住み続ける以上は、情報を幅広く収集し、小さな子供達を持つ親御さんたちは
自分自身で、自分の身や家族の身を守るしか、なさそうです。

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