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2019-03

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木村秋則さんのリンゴ

NHKの番組を見て、青森県のリンゴ農家、木村秋則さんのことを知り、木村さんの
本を読んでみたいと思っていました。
それで読んだ本がこれです。

木村さんのリンゴ 奇跡のひみつ

このブログでは 以前「エンドファイト」は日本の農業にとって期待の星では。
いう記事で、木村さんのことをちらっとご紹介しています。
ご存知ない方は そちらをご覧下さい。

無農薬で栽培することが不可能といわれてきたリンゴ。
通常13回もの農薬散布をするそうです。

青森でリンゴの売上は 2,000億円なのに、そのうち農薬に使われるのがなんと
1,200億円だそうで、そんな状況で 採算の取れる農業ができるわけない・・・と
ありますが、まさしくその通りで、驚きですよね。

木村さんも最初は 農協の指導に従い、というよりも それより多めに農薬を散布
していたのだそうですが、農薬を散布した後の 皮膚や体調の異変には 奥様が
特に深刻に悩まされたらしいです。

これはリンゴ農家のほとんど全てが 農薬散布でそのような状況に悩まされているにも
関らず、それをやらないと 病害虫だらけになってしまい、リンゴが収穫できないので、
仕方なく農薬を散布しているのだとか。

木村さんは 13回を6回に、次の年は3回に、1回に、と年々農薬の散布の回数を
減らしていき、ついに農薬散布ゼロを実行する。

その結果、1回でも農薬散布していたときには実っていたリンゴが全く実らなくなる。

木村さんが凄いのはここからです。
長距離トラックの運転手をしながら(普通免許しか持っていなくて、なんと無免許状態
だった)月3,000円の生活費で、野草を食べながら家族5人で生活。
「かまどけし(破産者)」と、親戚や近所の人に揶揄されていたそうです。

木村さんは 昆虫学者も顔負けなくらい、細かく虫の行動を観察し、木を観察し、
土を観察し、試行錯誤を繰り返し、それでもリンゴは取れない。

ついには 自殺を考え、ロープを片手に、岩木山の中に入っていき 山の中で見つけた
1本の「リンゴ」の木。(実はこれが単なる見間違いで、リンゴではなく、どんぐり
だった)

「どうして何も手入れをされていない山の中でリンゴの木が育っているのだろう。」と
思い、木村さんは土を触ってみる。
ふかふかな、柔らかく、いいにおいのする土。
この土だ! この土を畑で再現すればいいんだ。 と開眼します。

それから 雑草を刈ることをやめ、思いつくこと、やれることは全てやったのに、
それでもリンゴが取れなかったとき、木村さんは 木に話しかけます。
「頼むよ、1個でいいから実をならせておくれよ。」
木村さんの思いとはうらはらに、それでも木はどんどん弱っていく。

しまいには 「花も実もつけなくていいから、どうか枯れないでおくれ。」
と1本1本に声をかけたそう。

すると無農薬栽培を始めて11年目に奇跡が起きました。
畑一面のリンゴに 真っ白なリンゴの花が咲いたのです。

不思議なことに 木村さんが 声を聞かれるのが恥ずかしくて声をかけられなかった、
隣の畑との境にある、82本の木だけは枯れてしまったそうです。

木村さんは言います。全てのものに魂がある、と。
植物や動物だけでなく、椅子や機械といった物にも。

食は命の移し変えなので、私達は 他の命によって支えられて生きている・・・という
感謝の思いを持って、動物とも植物とも関っていかなければならない。
それが「いただきます」という言葉である。

と、本には書いてあります。

この本は 木村さんご自身が書かれたものではなく、木村さんへの取材を元に
ライターの方が書かれた本ですが、たくさんの心温まるエピソードを織り交ぜて、
木村さんの農業への思いを知ることができました。

今、講演などで全国でひっぱりだこ、海外からも注目されている木村秋則さんですが、
まさに「芸術」だと言っている無農薬農業への取り組みで得た貴重な経験、
昆虫学者や植物学者も顔負けではないかと思うほどの奥深い知識、それらを
学んで実践する、若い農業従事者が たくさん出てきて欲しい・・・そう思います。

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闇社会の実態を赤裸々と・・・

この本は ベストセラーということで、図書館でも順番待ち状態だったのですが、
やっと読むことができました。

反転―闇社会の守護神と呼ばれて

小さめの字で400頁以上もあるボリュームですが、中身は今まで私が知らなかったこと
だらけで、とても面白かったです。

著者は 元特捜検事、その後弁護士になり、現在石橋産業事件での詐欺容疑で収監中の
元弁護士、田中森一氏です。

田中森一氏は長崎県の平戸市の貧しい猟師の家に生まれ、苦学して定時制高校から
一浪後、岡山大学へと進み、大学在学中に司法試験に合格し、検事となります。

検事時代は数々の汚職事件で名を挙げ、全検事の憧れである特捜部に配属。
そこで検事が事件のストーリーを作り上げる過程も興味深く書かれています。

検察はしょせん、「行政」の一組織であって、独立した機関ではないと。
これ以上追求すると、不利益になると検察トップが判断すると、現場の検事に圧力を
かけて事件の方向性を事実と違う方向に捻じ曲げたり、核心には触らず「腰砕け」で
終わってしまうことが多いようです。
始めは「天職」だと思っていた検察官の仕事が このように現場で調書も取ったこと
のない、検察上層部の圧力によって捻じ曲げられることに耐えられなくなった著者は
特捜部検事を辞め、弁護士になります。

弁護士になった途端、事務所開きのパーティーの段階から 数百万~1千万円の
ご祝儀を 何人もの地元の企業、有力者から貰うなど、検事時代にはなかった高額報酬や
「バブル紳士」達の大判振る舞いに初めはびっくりするわけですが、だんだん著者本人も 
湯水のごとく大金を貰ったり使ったりするのが 当たり前の生活を送ることに・・・。

ヤクザや地上げ屋、株の仕手筋など、「闇社会」の人間の弁護人となったり、深く付き
合うようになりますが、彼ら裏社会の人間のことを この本ではすごく魅力的な人物の
ように描いているところだけは どうも いただけません。

ヤクザは「同和」が6割、「在日」が3割と言われますが 差別されたり貧しかったり
する家柄の出身という状況が きっと平戸での幼少時代の著者の家庭環境と重なって、
闇社会の人間に特別なシンパシーを感じていたのかもしれません。

しかし、血だらけの豚や牛の頭が自宅の庭に投げ込まれるなどの悪質な嫌がらせを恐れて、
税務署も「同和」がバックにある企業や個人については 事実上ノーチェックで
出された申告書を通してしまうほど、彼らに恐怖感を感じているというのは あまりにも
不公平だし、酷すぎませんか?

この本を読むと よく分かりますが 闇社会の人間は 政治家や官僚、銀行、商社や
大手建設会社トップなどと、実に密接に関っていること!

大手建設会社もマンションを建てる前には 地元住民の反対運動や日照権の問題の
処理などを目的に、地元で権力のある暴力団にあらかじめ許可を取っておくとか、
そういったことも当たり前にされていたとは・・・本当に驚きました。

闇社会の人間が 政治家と親しくしていたり、政治家の「タニマチ」のような存在に
なっていることは想像していた通りでしたが、政治家や芸能人の実名が この本に
たくさん出てきますので、「ここまで書いて大丈夫?」と思ったくらいです。

闇のヤクザ社会と表の一般社会、利権、政治、行政機関が 複雑につながっている
この日本、本当に病んでいますね。。。それがよく分かって、衝撃を受ける本です。

大気を巨万の富に変えた科学者

化学を大学で学んだ方なら、大気中にある窒素を利用してアンモニアを作り出す
「ハーバー・ボッシュ法」という名前を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
これはその2人の化学者、フリッツ・ハーバーとカール・ボッシュを中心とした
ノンフィクションで、とても面白く読めました。

大気を変える錬金術――ハーバー、ボッシュと化学の世紀

化学の難しい用語などはほとんどなく、どちらかと言うと人物や出来事ににスポット
を当てた歴史の本なので、本好きな方なら、文系理系関係なく興味深く読めると思います。

人の身体を 構成する元素という観点から見ると、炭素、酸素、水素 の3つの
元素で90%以上を占めています。
そして4番目に多い元素が 窒素 です。

窒素はDNAの中やタンパク質にあるので、人体に欠かせない元素なのですが、
炭素、酸素、水素は 水や空気にあるものを人体が利用できるといいます。
しかし窒素だけは 空気中の80%をも窒素で占められているにも関らず、空気中の
窒素は不活性な為、空気中の窒素を呼吸によって動物や植物がそのまま利用する
ことはできないのです。

動物が生きていくためには 農作物を摂取しなければなりませんが、その農作物を
育てるのが 窒素が含まれた肥料で、昔は それを動物や人の糞尿から取って
畑にまいていたわけですが、その方式(いわゆる有機農業ですね)だけでは
人口の増加に、とても対応できていないそうです。

野菜を育てたり農業の経験のある方は 分かるでしょうけど、「連作障害」というのも
あるし、動物の糞尿では その中に含まれる利用できる窒素(窒素化合物)の量が
少なすぎて、収量が落ちることになります。

この100年で世界の人口は4倍になった(60億人)のですが、化学肥料を一切
使用せず、有機農業だけをやっていたら、せいぜい40億人分の食料しか、確保できない
そうです。
ですが、実際は100年間で世界の人口が4倍になっているのに対し、農産物の生産量は
7倍になっているので、現在の私たちが(一部の地域を除いて)「飢える」こともなく、
生きていけるのは 化学肥料のおかげと言ってもよいでしょう。

化学肥料は 長い間、硝石などの窒素を含んだ岩石を採取して、そこから作られて
いました。
硝石は爆薬を作るのにも使われました。

やがてチリなど南米で岩石を大量に掘り続けてそれも枯渇するだろうということが
言われるようになり、それで大気中にある窒素と水の中にある水素でアンモニアに変え、
そこから化学肥料や爆薬を作れないか・・・という画期的な研究が始まりました。

それを実験室レベルで成功させたのがフリッツ・ハーバーで、
大量生産の工業レベルにまで発展させたのがカール・ボッシュです。

当時としては貴重な肥料や爆薬を 「空気」から作り出すなんて、まさに「錬金術」
とも言えるもので、ふたりとも 一時は巨万の富を得ますが、 祖国のドイツが
第一次世界大戦に大敗し、戦争賠償金で超インフレが国を襲い、民衆の不満がたまる
中で ヒトラーが台頭してくるあたりから、運命を狂わされることになります。

なぜなら、フリッツ・ハーバーはユダヤ人で、カール・ボッシュはユダヤ人ではない
ものの、自らの会社の研究者に優秀なユダヤ人が何名もいて、彼らへの対応で
苦悶するようになるからです。

それぞれ体調を壊し、次第に精神を病んでいったようですが、特にハーバーは
改宗してまで、ユダヤ人のアイデンティティを捨ててドイツの軍人にまでなって
第一次世界大戦のときに 世界初の毒ガス兵器(塩素)を考案して実行するなど、
ドイツの国家に尽くした化学者だっただけに ヒトラーがドイツ国家への貢献度と
いうよりはユダヤ人という「血」を排斥しようとしたことが相当ショックだったようです。

ドイツは第一次~第二次世界大戦中、世界の最先端を走る科学技術国で この
大気からアンモニアを生成する技術や、その後 ボッシュの会社で開発された、
石炭からガソリンを作る技術が もしドイツで生み出されていなければ
ドイツはもっと早くに 戦争に負けていただろうと言われています。

この本を読むと、原爆にしてもそうですが、世界最先端の科学者が 戦争にも
一役買ったりしていた当時の実情がよく分かります。

科学技術が 「人を幸せにする」ことだけに使われれば、どんなに良いことでしょう。

きっと 世界中の科学者は 本来それを望んでいるのだと思いますが、時代に
、また 国家に翻弄され、残酷な戦争にも科学者が手を貸すことが
なくなる日が来ることを 心から望んでやみません。

「腐った翼」の実態

これは 私が今年読んだノンフィクション本の中ではNo.1の評価をつけたいです。

腐った翼―JAL消滅への60年

JALについては 山崎豊子さんの『沈まぬ太陽』とか、経営破たんしたときの
ニュースなどの報道で、乱立した労働組合の問題とか、年金問題などの実態を
知って呆れてはいましたが、この本は JAL創業期から現在に至るまでの
様々な問題が浮き彫りにされていて、とても興味深かったです。

この本を読んで思うに、JAL破綻に至った要因は たくさんありすぎて書ききれない
くらいですが、主なものを挙げると

●8つもあった労働組合
なんと、一番多い時期では10もの組合がひしめいていたそうです。
経営側よりの「御用組合」から、機長組合、客乗組合など職種ごとのもの、旧JAS系など。
日本政府のチャーター機の運行にまで支障をきたすほどの激しい組合活動をしていた。
経営陣は機長を全員管理職に昇格させることで、組合との距離をおかせようとするが、
これが 一時期は 機長の年収が3,000万円になったり、ハイヤーで送り迎えといった、
他社に比べ非常識なくらいの高待遇につながり、人件費の高騰につながる。

●円高ドル安になっていく中での、11年もの為替先物取引
飛行機の機体をドルで決済するので、先物でドルを買っていたが これが大失敗。
1ドル=184円で36億5700万ドルもの為替予約をする。
その後も先物予約を続け、18年間で2,210億円もの損害を出す。

●航空燃料の原油先物取引でも大失敗
JALグループの年間燃油費は3,768億円にもなり、1ドル燃油費があがっただけで
年間50億円の経費がかかるほど大きなもの。
この燃油費のリスクをヘッジしようと、航空会社は どこも先物で燃油を購入するが、
JALの場合は原油が上がったあとに投機的に大量に先物買い。その後、相場は
下がったので、時価で購入するよりも相当な「高値づかみ」をした結果になった。

●経営陣に官僚の天下りや政治家との癒着が続く会社の体質
歴代の社長、役員には官僚天下りが多い。
「運輸族議員」政治家との癒着についても本に書かれていて興味深かった。
政治家の名前を挙げると、亀井静香、古賀誠、二階俊博など。
特に亀井静香氏については 日本全国で主要な空港の警備を請け負っている会社である
ジェイ・エイ・エスの事実上のオーナーですから、ボロ儲けしているであろうと思われます。

運輸族議員や官僚に関しては 日本全土に100近くも空港を作り、採算の取れるはずの
ない路線にはJALを飛ばしてきた・・・この責任は 大きいですね。
二階氏が地元で深く関った「南紀白浜空港」のことも書かれていて、興味深かったです。

結局、政治家、官僚、社員、OB、歴代の経営者、大株主などが それぞれの利益しか
考えずに、JALという会社に「寄生」し、経営破たんに追い込んだのではないで
しょうか。

でも、そこに莫大な何千億円もの公的資金が すでにつぎ込まれているのですよね。。。

こんな「腐った翼」JALを 潰さないで温存したのは 果たして正しい判断だったので
しょうか・・・。

"ヤミ金"に手を出す主婦が増えている?

今年6月から始まった「改正貸金業法」によって、ヤミ金融に手を出す主婦が増えて
いるそうです。

「借りたくても借りられない」生活苦の主婦たちが行き着いた「ヤミ金」という地獄


住宅ローンや車のローンを除き、年収の1/3までしか借りれなくなるとか、専業主婦は
収入がないので夫の同意がないと借りれなくなる、ということだから、借りれなく
なった人はヤミ金に流れるだろう・・・とは予想できました。

上記の記事を読むと、昔とは違って今は「生活費」目的で借金している主婦が多い
ようなことが書いてありますが、いくら子供の塾代等に使っているとか言っても、
どうして400万円夫の年収があって、どうしてその年収の範囲内でやりくりできないの
だろう・・・と むしろ不思議な感じがしました。

こういう家庭に限って、意外と外食等で食費を普通以上に使っていたり、車を
持っていたり、ムダな生命保険、ガン保険をかけていたり、お金を子供に使うとは
言っても、年収に見合わないような出費をされているのですよね。

車を持っているというだけで、任意保険、車検にかかる費用、ガソリン代等の維持費は
相当なものだし、生命保険だって、保険のプロは 一家の大黒柱が死亡したときにに
保険が下りる「掛け捨て」の「定期保険」だけがあれば十分で、費用対効果が薄い
医療保険やがん保険は全く要らない!って言っています。

医療保険やがん保険に毎月お金をかけても、使った金額に対し、帰ってくるものは
わずか、入院1日あたり5000円とか1万円とかです。

また、「今は3人に1人ががんで亡くなっている時代」なんて保険会社の謳い文句に
乗せられているだけで、たしかに「死因」だけならそうなりますが、日本人がどの
年齢で初めて「がん」になったかを調べてみると、70歳とか80歳とか そんな高齢に
なってから初めて、「がん」にかかる人のほうが8割以上と圧倒的多数を占める。

つまり、入院保険は 健康保険の「高額療養費給付制度」で、月に8万円(低所得者では
35,400円)を超えた分は戻ってくるのだから、入院給付なんて不要。

若い年齢でがんになる確率は極端に低いにも関らず、その極端に低い確率の為に 
毎月保険料を払うくらいなら その分、預金したほうが賢明ということが分かります。

もちろん、私は生命保険そのものを否定しているわけではありません。
生活に「余裕」があるのだったら もしもの時の為に保険料を払ってもよいとは思いますよ。
借金するくらい生活に余裕がないのなら、そもそも保険に加入する必要性もないという
ことです。

生活費が足りない・・・って悩んでいる人は 是非下記の本を読んで まず「生命保険」
から見直すべし。
目からウロコですよ。

生命保険のウラ側

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